地上用モビルスーツ
ジオンが地球侵攻作戦を計画する上でどうしても欠かせなかったのが地上用・水陸両用などの大気圏内用MSである。元来MSは地球重力下・大気圏内での運用にも対応できるように設計されており、事実月面やコロニー内での模擬戦闘でも十分な性能を発揮していた。しかし生産性や運用コストを考えると宇宙用の装備は高価でデッドウェイトになるため、局地戦仕様は是非とも必要だった。UC0076年にはMS-05ザクIをベースに侵攻作戦を前提とした局地戦用MSの開発が始まっている。
地上用の主力MSは、当初宇宙用と同様にザクであった。UC0079年2月7日に始まった地球侵攻作戦の主力も務めている。しかし戦線が拡大していくにつれ、ザクの性能は限界を見せるようになった。そのため地上専用により特化した改良機を開発し、MS-07BグフやMS-09ドムといった佳作機を生んでいる。
宇宙では圧倒的な機動力を見せつけたMSも、地上では巨大で鈍重な一兵器に過ぎなかった。特に前線への移動能力の低さは深刻で、様々なプランが計画・実行されている。その中でもド・ダイYSによる空中輸送は後のMS運用にも大きな影響を与え、一定の評価に値するだろう。更に熱核ジェットによるホバー走行で単独での高速移動を実現したMS-09ドムシリーズは、この懸案に現時点での決着をつけたと言える。地上においてこれ以上の移動手段は、トランスフォーマブル機能を持つ第3世代MSの登場を待たねばならない。
一方、砂漠や湿地帯など地球ならではの特異な環境に適応したMSも開発された。特に砂漠での需要は高く、多くの機種が砂漠専用のヴァリエーションを生み出している。また大戦末期にはペズン計画を始め様々なMS開発プロジェクトが進められ、多くの新機軸を持つMSが生み出された。その多くは特に目立った戦果を挙げることはできなかったが、大戦末期の混乱した状況をよく表わしていると言えるだろう。
地上用モビルスーツ
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MS-07B2 グフB2型 |
MS-07B3 グフカスタム |
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MS-07H-8 グフフライトタイプ |
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YMS-08A 高機動型試作機 |
MS-08TX イフリート |
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MS-14D デザートゲルググ |
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YMS-16M ザメル |
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地上 |
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