MS-07B グフ マ・クベ専用機

(GOUF CUSTOM)


これはジオン突撃機動軍のマ・クベ大佐が自らの機体をカスタマイズしたものである。もっとも改造を加えたのは外装のみで、機体の性能自体は一般のグフと変りない。自らが使用する兵器に自分だけのマーキングやカラーリングを施す例は古来より一般的だが、殊にジオン軍ではこうした傾向が強くあった。それはジオンが若い国家であったことと、公国制という貴族的な制度が作用していたからであろう。この他にも多くのジオンMSに独自のカラーリングやカスタマイズが見られる。

マ・クベ大佐はジオン軍の中でも貴族的な趣味を持った軍人だった。このグフも全身にエングレービングを施した中世の騎士を思わせるデザインに仕上げられており、頭頂部にも騎士の兜のような角飾りがつけられている。大佐のパイロットとしての技量は詳しい記録が残っていないためはっきりとはわからないが、エースパイロットを記録した名簿には大佐の名前はない。しかし大戦末期にMS-15の試作機を駆って連邦のRX-78と一騎打ちを挑んでいるところを見ると、決して十人並みではなかったことが推察される(大佐はこの戦闘で戦死している)。

大佐は地球攻撃軍の中でもキシリア少将直属で、中央アジアの鉱物資源をジオン本国に打ち上げる責任者であった。そのため連邦の一大反攻作戦であるオデッサ作戦では大佐の基地は最重要目標とされた。連邦の圧倒的な戦力に押された大佐は独断で核兵器を投入したが失敗、結局戦闘はジオンの敗北に終わった。その後大佐は宇宙に上がり、グラナダ基地からソロモン増援艦隊を指揮して出撃するなどの任務に就くが、テキサスコロニーにおける前述の戦闘で戦死した。


MS-07B グフ(マ・クベ専用機)

全 高 ? m 自重量 ? t 総出力 1034kw 地上速度 99km/h
頭頂高 18.2m 総重量 ? t 総推力 40.7t


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