MS-06J 陸戦型ザク

(ZAKU U)


独立戦争の切り札として開発された新兵器MS-06ザクUは、宇宙空間だけでなく地上においても十分な性能を発揮できるよう設計されていた。しかし宇宙専用に開発された機体をそのまま地上でも運用することはやはりデメリットの方が多く、防塵、防湿処理を施し地上専用に特化したザクの開発が進められることとなった。

C型をベースに完成された機体はJ型のナンバーが与えられ、大戦を通じてのジオン地球攻撃軍の主力となった。宇宙用の装備(特に気密、冷却系など)には地上用MSとしては高価でデッドウェイトとなるものが多く、そのため地上で使用する上で必要ないものを排除している。宇宙用MSは一般にHe(ヘリウム)を冷却剤として使用し、推進時に放出しているが、地上では大気による空冷システムを利用できるため冷却剤の搭載量は少なくて済み、機体の軽量化に一役買っている。

UC0079年2月7日、衛星軌道上から降下したジオン地球侵攻部隊の主力はもちろんこのJ型ザクであった。MSの圧倒的な戦力は瞬く間に全大陸の2/3をジオンの支配下に置いたが、ザクの持つ驚異的な汎用性もさすがに地球上の多様な環境には完全に対応することは難しく、多くの局地戦用MSがこのJ型をベースに開発されている。

武装は120mmマシンガンと240mmバズーカ、ヒートホークとほぼ同じだったが、他にクラッカーと呼ばれる手投げ式拡散グレーネード弾や公国軍主力戦車マゼラアタックの主砲をMS用に転用して使用した他、脚の両脛部に3連ミサイルポッドを装備可能であった。また、化学燃料方式のロケットブースターを使用することにより短時間の空中飛行が可能である。


 
MS-06J 陸戦型ザク

全 高 18.0m 自重量 49.9t 総出力 976kw 地上速度 85km/h
頭頂高 17.5m 総重量 70.3t 総推力 45.4t


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