YMS-07B グフ先行試作型

(PROTOTYPE GOUF)


MS-06J陸戦用ザクに代わる地上用主力MSとして開発されたMS-07グフは、固定武装として右腕に5連装75mmマシンガン、左腕に接近戦用のヒ−トロッドが装備されていたが、これらの生産が間に合わずに固定武装を 持たないタイプも生産・実戦配備されたいた。やがてこれらの武装の生産体制も整い、本格的に標準装備型のグフが量産されていく訳だが、それに先立って先行試作型のグフが建造され、後に「青い巨星」として知られるランバ・ラル大尉が使用している。

これは後に量産される標準装備型のグフと全く同じものと考えていいが、試作機ゆえの慎重な部品の選定やチューニングが行われていた。そのせいかラル大尉による実戦ではかなりの好成績をおさめている。また、試験的に新装備のヒートサーベルが用意されていた。ラル大尉は地球攻撃軍総司令官ガルマ・ザビ大佐の仇討ち部隊の指揮官として地球に降下し、連邦軍の新鋭強襲揚陸艦ホワイトベース追討の任務に就いた。この作戦は宇宙攻撃軍総司令官ドズル・ザビ中将によって個人的に立案・実行されたものだったため、正規のルートでの物資調達が行われず、このような試作機が回されたのではないかと言われている。

結局この機体は連邦のRX−78に撃破され、ラル大尉自身もこの作戦中に戦死している。ジオン地球攻撃軍はキシリア・ザビ少将率いる突撃機動軍の下部組織でありドズル中将率いる宇宙攻撃軍とは政治的にも少なからず軋轢があった。その影響でラル大尉の追討部隊は十分な補給が得られず、砂漠の中で消耗し、やがて全滅していったのである。


YMS-07B グフ先行試作型

全 高 18.7m 自重量 58.5t 総出力 1034kw 地上速度 99km/h
頭頂高 18.2m 総重量 75.4t 総推力 40.7t


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