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化学燃料ロケット ↑
旧世紀から使用されている推進システム。2種類の液体を混合・燃焼させて推進力を得る。大戦初期はMSの推進機としても使用されていたが、大戦末期に登場したMSの多くはより燃費のよい熱核ロケットを採用している。しかし構造は比較的単純で安価なため、使い捨てブースターなどに使われ続けた。
拡散ビーム砲 ↑
宇宙世紀におけるビーム砲には、大きく分けて2つのタイプが存在する。エネルギーコンデンサーを使用するタイプと、エネルギーCAPを使用するタイプである。前者は大規模なスペースと電力を必要とし、後者は省スペース・省電力ながら発射回数を制限される。エネルギーCAPは大戦中期から末期にかけて実用化された技術であり、これによって初めて汎用MSに実用的なビーム兵器の搭載が可能となった。
一年戦争初期から中期にかけてのMSは、技術力の不足からビーム兵器を搭載することができなかった。水による冷却が可能で、大出力のジェネレーターを搭載できる水陸両用MSを除くと、
至近距離での近接戦闘用に
核パルスエンジン [Nuclear Palce Enzine] ↑
核融合による爆発を連続して発生させ、その衝撃波による反動で対象物を加速・移動させる推進機関である。化学燃料ロケットより効率の良いエネルギー変換が可能で、噴射速度も大きい。しかも構造はシンプルなため、小惑星やコロニーなど大質量物の移動によく使用される(核パルス推進)。
その原理は意外と原始的で、重水素とHe3で構成される燃料ペレットにレーザーや粒子ビームを照射し、小規模な核融合・爆発を毎秒200回前後、連続して発生させる。ここで起こる爆風はHe4とp(陽子)からなるプラズマであり、中性子はほとんど発生しない。ここで全方向に働く爆風のうち、前方に向かうものを凹面状の磁場クッションで受け止め、前進する。磁場クッションの形成は超伝導コイルで行う。
カマラポイント ↑
ア・バオア・クー陥落後、降伏に応じない戦力が一旦集結したポイント。ここに集まった残存艦艇は、共にアクシズを目指して発進した。
ガルマ・ザビ [GARMA ZABI] ↑
ジオン公国地球攻撃軍大佐。同軍の総司令官にしてザビ家4男である。士官学校を次席で卒業し(主席はシャア・アズナブル大佐)20歳の若さで姉のキシリア率いる突撃機動軍の下部組織、地球攻撃軍の総司令官として地球に降下、公国軍地上戦力の最大拠点であるキャリフォルニアベースに赴任していた。
地球攻撃軍は突撃機動軍の下部組織であり、実際の権限はオデッサのマ・クベ大佐を通してキシリアと突撃機動軍が握っていたとされる。従ってガルマに大きな権限は任されておらず、総司令官という立場もザビ家4男であることに配慮した名目上のものであったようである。ガルマ大佐自身がこの状態に甘んじていた訳ではもちろんなく、様々な政治工作も進めていたようではあるが、効果があがった形跡はない。
UC0079年10月、連邦軍「V作戦」の結晶とも言える強襲揚陸艦ホワイトベース(以下WB)は、宇宙攻撃軍シャア・アズナブル少佐の追撃を逃れ、北米大陸に降下した。ガルマ大佐はシャア少佐と合流、WBを挟撃する。これはお飾りであったガルマ大佐が具体的な戦果を挙げられる、極めて得がたいチャンスであった。そのため大佐はキャリフォルニアの戦力を動員し、自ら先頭に立ってこの作戦を進めたのである。
しかしこれは功を焦った先走りとなった。大佐は後方からWBの攻撃を受け、戦死してしまう。UC0079年10月4日のことである。これにはシャア少佐の背信行為があったとされるが、いずれにしても一軍の総司令官としては軽率な出撃であったと言えよう。
大佐はザビ家末弟にしてエリート軍人であり、その美貌もあってジオン本国ではアイドル的な人気があった。もちろん、そうした計算に基づく宣伝活動があってのことである。彼の死はジオン国民に衝撃を以って受け入れられ、膠着していた戦況もあって国民の厭戦気分にもつながる重大な事件となった。ギレン・ザビ総帥はUC0079年10月6日、全地球圏規模の一大演説を行い、自ら激を飛ばすとともに、改めて戦争継続の意義を訴えた。
一方、デギン公王は愛息の死に大きな動揺を受け、ギレンの意志とは別に独自の和平工作路線に乗り出すようになる。これが終戦直前の誤射による戦死につながっていくことは周知の事実である。またガルマに目を懸けていたザビ家3男ドズル・ザビは、独断で仇討ち部隊を編成、WBを追わせたが、作戦は失敗に終わっている。この失敗にはドズルとキシリアの反目が強く影響していた。
彼の死後、オデッサ作戦、連邦のMS戦線投入、ジャブロー攻略戦、更に星一号作戦と戦局は大きく動き始める。ガルマは決して無能な軍人だったわけではないが、さりとて未来のザビ家・ジオン公国を背負う人材とも言い難った。
キシリア・ザビ [KYCILIA ZABI] ↑
ザビ家長女にしてジオン公国突撃機動軍総司令官。
フラナガン機関の設立。教導機動大隊。キマイラ。シャアを拾う。政治的にギレンと対立。独自の観点からジオン革命の成就を目論む。
キマイラ ↑
「一年戦争のエースパイロット」内「その他のエースパイロット」「精鋭部隊『キマイラ』」参照。
キャリフォルニア [CALIFORNIA] ↑
北米大陸に位置する連邦軍の一大軍事拠点であったが、地球侵攻作戦でジオン軍に占領され、以後地球攻撃軍最大の基地となった。総司令官のガルマ・ザビ大佐の所属及び同軍の本部もここに置かれている。研究・開発施設から生産施設、軍港、空港、宇宙港まで備えた巨大なものであり、
ジャブロー攻略戦はここの戦力が中心となって遂行された。その失敗は同基地のみならず地球上のジオン戦力の崩壊を意味し、
教育型コンピューター ↑
V作戦において開発されたRXシリーズには、
教導機動大隊 ↑
UC0000年、新機軸の兵器MSの運用・戦術の確立を目的に設立された部隊。MSの有用性にいち早く着目していたキシリア・ザビ大佐がギレン・ザビ大将(階級はいずれも当時)を説得し、設立にこぎつけた。その中には後にエースとしてその名を馳せる黒い三連星、ジョニー・ライデン、シャア・アズナブルなどがいた。その後はキシリアの私兵的な性格も持つようになる。ジオン軍の分割・再編成に伴い、突撃機動軍に編入される形で解消した。突撃機動軍は、教導機動大隊の部隊編成をそのまま採用している。
局地戦用MS ↑
モビルスーツはその名が示すように、元来宇宙空間での運用を前提に開発されたものであるが、月面やコロニーでの運用も可能であった。
ギレン・ザビ [GIHREN ZABI] ↑
ザビ家長男にしてジオン公国総帥。
クラッカー [clacker] ↑
ジオンMSが装備するMS用手榴弾。主に地上用MSが使用され、MSの「腕」によって投擲される。投擲されると7つに分裂して爆発し、広範囲に効果がある。
SEE→グレネード、シュツルム・ファウスト、
グラナダ [GRANADA] ↑
突撃機動軍の本拠地がある月面基地。
グラナダ会談 ↑
UC0079年1月1日、グラナダ基地にて地球連邦政府とジオン共和国の間に休戦協定が成立した。
グラナダ終戦協定 ↑
UC0079年1月1日、グラナダ基地にて地球連邦政府とジオン共和国の間に休戦協定が成立した。
グレネード [grenade] ↑
一般には歩兵が使用する榴弾・手榴弾を意味するが、一年戦争以後はMSが使用するものも含むようになった。MSの「腕」によって投擲されるものも含むが、多くは炸薬や推進剤によって発射されるものを指す。ミサイルより射程距離が短く、誘導装置もないため命中精度も低いが、コストの安さと単純・堅牢な構造を持っている。至近距離では確実な効果が得られるため、近接戦闘・防御などで多用される。
これを発射する装置が擲弾筒(グレネードランチャー、grenade launcher)であり、MSの本体や腕部に据え付けられる他、簡単な火力増強としてMS用マシンガンの同軸に装備されることもある。
SEE→クラッカー、シュツルム・ファウスト、
黒い三連星 [BLACK TRISTAR] ↑
ゲルドルバ照準 ↑
コア・ブロック・システム [Core Block System] ↑
コレヒドール ↑
コロニー公社 [Colony public corporation] ↑
コントリズム [CONTOLISM] ↑
コンペイ島 [KONPEI Island] ↑
UC0079年12月25日、ジオン公国軍の拠点であり宇宙攻撃軍の本拠であった宇宙要塞ソロモンは、連邦軍の星一号作戦によって陥落した。連邦軍は占領したソロモンを「コンペイ島」と改名、自軍の基地として使用した。
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