MS-07C-5 グフ試作実験機
(GOUF EXPERIMENT TEST TYPE)
グフC型シリーズは地上用MSとしてのグフに新たな可能性を見出そうとして様々なマイナーチェンジを施してきた。しかしこのC-5型はそれ以外のC型シリーズとはやや趣を異にしている。このC-5型はグフに代わる次期主力地上用重MSとして開発が進行中だったYMS-09プロトタイプドムの為にMS-07から近いデータを算出するために1機だけ作られたMSである。
ジオン国内の航空機メーカーに起源を持つツィマッド社は、ド・ダイYSやMS用の熱核水流ジェットエンジンの開発などで功績を上げ、本格的にMS開発に参入しようとしていた。そこで取り組んだのが地上でのMSの移動能力問題である。ツィマッド社は熱核ジェットホバーによる高速移動が可能なMSを以ってこれを解決しようとしていた。その準備段階として新品のMS-07Bを1機譲り受け研究のベースとしたのである。
機体の脚部には開発中の熱核ジェットによるホバー走行システムが搭載されたほか、頭部モノアイのターレットは十文字型になり、試験的に新開発のヒートサーベルが装備されていた。このヒートサーベルはそれまでグフが装備していたものと比べて高出力・高効率のもので、より高い温度を発生させられる上、より長時間の使用にも耐えられるようになっていた。
この新型ヒートサーベルはドムにも採用されたが、ドムそのものの設計はグフを含むザク系の機種から離れた全くの新設計だった為、このC-5型のデータがどれほど活かされたかは疑問である。しかしその形状はグフとは大きくかけ離れたものであり、グフのヴァリエーションの中でも独特の存在といえる
MS-07C-5 グフ試作実験機
| 全 高 | ? m | 自重量 | ? t | 総出力 | ? kw | 地上速度 | ? km/h |
| 頭頂高 | ? m | 総重量 | ? t | 総推力 | ? t |
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