MS-17C ガルバルディγ

(GALBALDY-γ)


ギャンの欠点をゲルググとの融合によって補ったガルバルディであったが、大気圏内と宇宙空間で同程度の機動力を確保しようとするのはさすがに無理があった。したがって目的を宇宙空間に絞り、宇宙専用機としてガルバルディβが再設計されたが、一方で地上戦用MSとして計画されたのがこのガルバルディγである。開発はβと同様にツィマッド社が進める予定であった。

ガルバルディγは計画のみの段階で終戦を迎え、試作はおろか本格的な設計すら行われなかったとされている。従って実体を把握することは困難であるが、残存する僅かな資料からその概略を追ってみたい。ガルバルディγの最大の特徴は、ホバー推進によって陸戦における高い機動性を確保している点にある。ドムシリーズで明らかになったように、ホバー推進による高い機動力は当時の地上戦では圧倒的優位をもたらすものであった。これはドワッジを完成させたツィマッド社の面目躍如と言えよう。

下半身、特に膝から下は完全な新造であり、熱核ジェットによる巨大な浮上・推進ユニットが設置されている。細身のプロポーションであるガルバルディにはアンバランスなボリュームとであった。また背部ランドセルには熱核ロケットによる推進機があり、こうしたホバーシステムは既に完成の域に達していたMS-09Gドワッジに準じているが、出力は更に強化されていた。

主武装はゲルググと同型のビームライフルを使用する。しかし地上ではビーム兵器の威力が減退するため、ラケーテンバズやジャイアントバズ、あるいはMMP-80型90mmマシンガンなどを補助的に使用することも予想されていた。また近接戦闘用にはビームサーベルが用意されている。


MS-17C ガルバルディγ

全 高 ? m 自重量 ? t 総出力 ? kw センサー

有効半径

? m
頭頂高 ? m 総重量 ? t 総推力 ? t


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