MS-07C-3 グフ重装型

(GOUF HEAVY TYPE)


前線では評判の悪かったグフの左腕部固定武装の5連装75mmマシンガンであるが、その悪評の中心は弾薬携行量の少なさであった。実際火器としては十分な火力、破壊力を持っており、使い方によっては有効な武装と言えたし、マニュピレーターの自由度が落ちるとはいっても戦闘に重大な影響を与えるほどのものではなかった。しかし10数秒の連射で弾切れになるのではその威力も活かしきれず、接近戦で隠し武器として使用するなどゲリラ的な運用しかされていなかった。

このC-3型はその欠点を補うべく改修された機種で、まず両腕にマシンガンを装備したC-1型をベースに内蔵式だったマガジンを外装式に改め、そのマガジンも大型で弾薬携行量の多いものを用意した。更に予備マガジン2基を左右腰部スカートに装着可能で、これによって弾薬携行量の問題はほぼ解決された。また頭部にはC-2型でテストされた強化型通信アンテナが装備されている。

こうした完成したC-3型はマニュピレーターの自由度が低いため他の武装は装備しにくいものの、その強力な固定武装でそれを補い、テストでも良好な結果を示した。そのため一時はそれまでのグフに代わる地上用主力MSとしての期待がかけられたが、結局は少数生産に終わっている。

これにはC-3型からほどなくドムの試作機が完成したことと、両腕のマニュピレーターをマシンガンにしたことで汎用性が低下した点が考慮されたことが原因として挙げられるだろう。量産されたC-3型はグフ重装型として、主に指揮官用及び大隊司令部、師団本部付けの直轄部隊用として配備された。


MS-07C-3 グフ重装型

全 高 ? m 自重量 ? t 総出力 ? kw 地上速度 ? km/h
頭頂高 ? m 総重量 ? t 総推力 ? t


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