ファッションやインテリア、WEBサイトなど、複数の色から構成される コーディネートには、基本とされる3つの色がある。 「ベースカラー」「サブカラー」「アクセントカラー」の3色である。
ベースカラーは基調色とも言い、 配色の中心となる色のこと。 言うまでもなくコーディネートするもののイメージを決定するテーマカラー でもある。
サブカラーは副調色とも言い、 ベースカラーを引き立て、アクセントカラーとの間を取り持つ役割をする。 一般的にはベースカラーに類似した色相、またはベースカラーと同色でトーン (明暗や鮮やかさ)にやや変化を持たせた色を使用する。
アクセントカラーは強調色とも言い、 全体のイメージに変化を与え、全体のイメージを引き締める役割をする。 ベースカラーとは対照的な色、または対照的なトーンを使用する。
ちなみにそれぞれの色を使用する面積比の目安は、ベースカラー70%、 サブカラー25%、アクセントカラー5%である。
もちろんこれはあくまで基本であるから、目的(コーディネイトによって 見る人に与えたい印象)に応じて色数や面積比は変化する。
ただ、何かの色を決めるときに、どこから手をつけていいのか・・・ と思ったら、この3色を考えてみるとやりやすい。
最初にメインとなる色を決め、それと相性のいい色をサブカラーに選ぶ。 その時点で全体に退屈さを感じたら、できるだけ印象の異なる色を アクセントカラーに選び、少しだけ差し込む、といった具合。
サブカラーは1色でなくてもよいが、あまり沢山使うとベースカラーの 印象が薄れるので、2〜3色くらいが適当だろう。アクセントカラーは 1色に絞った方が引き締める効果は高い。
例外を挙げるなら、例えば子供部屋。レゴブロックに見られるような 原色の多色使いで、カジュアルで楽しげなイメージにすることが多い。 この場合はベースに白やアイボリーなど、他の色の邪魔にならない 色を使い、サブカラーを多く、アクセントカラーは特に決めていない。
書棚の分類整理などでも、機能性を考えるとこの3色では不便。 しかし子供部屋のようにくっきりした色を多用してしまうと雑然とした イメージになってしまうので、ラベルなどの小さい部分に分類用の 色を使ったり、グレイッシュ系の押さえた色調で色分けすれば統一感 を保てる。この場合もアクセントカラーは不要である。
なので、場合に応じてということになるが、それでも応用範囲は広い。
割と簡単に実践できそうな気がしませんか?日々のファッションや、 ホームページデザインなどで、活用してみてはいかがでしょう。
参考文献:
色彩検定 対策予想問題集 1級 2001年版
桑原美保・宇田川千英子 著
早稲田教育出版