1,2年ほど前に「Visual Language(視覚言語)」という本を読みました。 文字や会話といった言語以外の言語「視覚言語」の効果と、デザインへの応用 といった内容を、実例を交えて語っている本です。
私はこの本で色の持つ力を知り、驚かされました。その本で示されていた 実例の中で、私が最も強く印象を受けたのが、次の例です。
下のボタンをクリックして表示されるウィンドウに書かれているメッセージ、 あなたは本当だと思いますか?
私にはこのメッセージはまったく逆の意味で伝わりました。背景の 黒が、メッセージと違う内容を伝えているのです。
ではこれらの例はどうでしょう?この言葉に説得力はありますか?
色が言葉をもち、文字よりもずっと早く、文字ではっきりと書かれている ことさえ逆転させてしまうほど強く頭に伝わってきてしまったのです。
同じ事は色だけでなく、形や文字の書体、大きさなどにも言えると、 本には書かれていました。情報を伝えるものは、決して文字だけではない という実例を見て、それからは色の見方が変わってしまいました。
参考文献:
Visual language 視覚言語へのデザインアプローチ
ピーター・ボニッチ著 森屋利夫訳
発行:株式会社エクシード・プレス
発売:株式会社ビー・エヌ・エヌ