受験勉強:
大抵の資格試験でへむれんが受験勉強を始めるのは、大体いつも受験票が 届いてからである。ちょっと手ごわいぞ、と思ったときでも1ヶ月前からが 相場である。参考書だけは、願書提出のときに早々と買ってしまうのだが。 ひどいときなど参考書は買わず、問題集だけ買って解答を見ながら覚えたりする。
が、今回はちょっと違った。早めに買ってきた参考書をパラッとめくって その難しさに青ざめ、2ヶ月前くらいから勉強をスタートした。
サラリーマンであるへむれんの勉強時間はもっぱら電車の中である。 家に帰ると遊ぶものが沢山あって、どうしても誘惑に勝てないので、 早く会社が終わったときなどは喫茶店に寄るなどして外で勉強していた。
さらに今回は読書好きの自分に「読書禁止令」を出し、読みたくて買った本を 全て封印し、外出するときは参考書以外の本を持たないようにして、 暇なときにはそれしか読むものがない状態に自分を追い込んでみた。
で、試験前の勉強量はというと、外部の出版社が出している参考書1冊、 予想問題集1冊を読破し、試験の実施機関であるA.F.Tの公式参考書 にざっと目を通し、同じくA.F.Tの過去問題集2000年版を解いた。
自分なりによくやったと思う。暗記帳まで(半分)作ったんだぞ。
受験会場:
2001年「色彩検定」1級の1次試験は11月18日、日曜日に実施された。
へむれんの試験会場は希望通り横浜エリアとなり、1万円札で有名な人が作った 某大学の日吉校舎が会場だった。
たまたま2級の時も同じ会場だったので近辺の様子を知っており、 「ま〜日曜だし大して混まないだろう」とたかをくくってのんびりと日吉駅を降りた。 するとどうだ。ものすごい人だかりである。
こんなに人気のある資格だったっけ?とへむれんは一瞬目を疑った。 後で知ったことだが、この日某大学は学園祭真っ只中で、ちょうど中島みゆきの コンサートと日程が一致してしまったらしい。
学祭とぶつかる学校を試験会場にするなよ・・・。 もちろん試験会場は学園祭のメイン会場からはずっと離れていたのだが。
受験者の様子:
さて、まずは入口で身分証明書と受験票の照会がある。今回受付時間ギリギリで 入ったため、既に受付は長蛇の列であった。
まぁ少なくとも並んでいれば、途中で時間がきても弾かれることはないだろうと 思い、素直に列の後ろについてボーっと並んでいる人たちを観察。
毎度のことだが、受験者は圧倒的に女性が多い。男性もちらほら見かけるが、 みんな若くて学生のようである。そして気のせいだろうか、2,3級に比べて 年配の女性が多い。自分の母親くらいの年齢の人が、一生懸命テキストを にらみながら並んでいるのだった。
もちろん並びながら参考書を開いているのはほとんどの人が同じである。 へむれんはというと結局何もせず、他の人が見ている参考書の種類などを 観察していた(笑)。
色彩検定を実施しているA.F.Tの公式参考書(紀伊国屋や有林堂で買える) がやはり一番多い。他にへむれんが使ったのと同じ参考書もあちこちに見かけた。 A.F.Tの公式参考書は一応へむれんも買ったし目は通したが、 どういうわけかそれはA4版で、電車の中などで立ち読みするにはあまりにもでかく、 さすがに持参する気にはなれなかった。
受験会場の室内:
割り当ての教室も、同一かどうかまで覚えていなかったが2級と同じ階段教室であった。 階段教室の一般的なスタイルというのが分からないが、この大学の階段教室は ものすごく急傾斜である。ほとんど壁、断崖絶壁のように切り立っている。
どうでもいいことではあるが、2級を受験した昨年は厚底のヒールの高い靴が 流行っていて、それを履いてきた何人かの女の子が階段で見事にこけているのを 目撃している。あれは本当に痛そうだった。
試験開始:
で、いよいよ試験開始。
前回説明したように解答はマークシート方式である。へむれんはそれまでの習慣で まず問題用紙に丸印をつけて解答し、最後に全部をマークシートに写していくやり方を とった。マークのズレ防止と見直しをかねての方法だが、今回はこれがあだになった。
今までの試験に比べて、難易度が圧倒的に高かったのだ。そのため 解答に悩みすぎて、マークシートに答えを写し始めたのが試験時間の ちょうど半分が過ぎてからだった。
やべ〜と思いつつも間違えないように注意深く答えをマークし、一応時間内に 全てのマークを終えたがとても見直している余裕などなかった。 「もしかしたら、今回はダメかな?」初めてそんな不安がよぎった。
答え合わせ:
試験の正式な解答は、残念なことにA.F.Tからは発表されない。 代わりに民間の企業が独自に調査して、予想回答をあちこちで発表している。 予想解答は試験の次の日にはインターネットで発表されるので、へむれんは 早速答え合わせをした。
どこの企業が予想解答を出しているのかというのは、実はよく知らない。 Yahoo!で「2001年 色彩検定1級 解答」と検索すると見つかるのだ。
結果・・・集計したメモをなくしてしまったので正確には思い出せないが、 問題数にして70〜75%の正答率。問題ごとの点数配分や1級の合格ラインに よっては微妙に予想のつかない結果となった。
ケアレスミスはなかったものの、最後まで悩んだ選択肢のもう1個の方が 正解だったりと、後悔する点もあった。後は運を天に任せ、2次の勉強に 取り掛かるのみ。
結果発表:
1次の結果発表は12月3日、受験者全員に郵送で通知される。ありがたい(?) ことに不合格者にも通知は届き、達成率なるランク付けがある。それによって 自分が何点足りなかったのかが分かるのだ。
そして合格すれば、2次試験は12月16日である。
そう、1次の結果発表を待っていたら試験勉強が間に合わないんである。 なので、受けられるかどうかも分からない2次試験の勉強をせざるを得ないのだ。
発表の日、へむれんの家にもちゃんと葉書が届いた。結果の部分が シークレットシールになっていて、それをはがすときは試験以上に緊張した。 「合格」の文字を見たときには本当にほっとした。
というわけで、どうにか2次試験に進むことが出来た。次回はいよいよ 2次実技試験のレポート。
色彩検定を実施している機関:
A.F.T (社団法人 全国服飾教育者連合会)
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