MS-06F ザクII後期生産型

(ZAKU II)


UC0079年1月31日、地球連邦政府とジオン公国との間に南極条約が締結された。この中には捕虜の取り扱いに関する取り決めなどの他に、核兵器の使用の禁止が含まれていた。開戦当初の一週間戦争やルウム戦役における対艦攻撃で、MS-06CザクIIを主力とするジオンMS部隊は核弾頭を装備したバズーカ砲を使用して絶大な戦果を挙げた。パイロットの中には単独で5隻の戦艦を撃沈した者もいた程である。

しかし、そのためにC型は3重のスペースドアーマー(多重装甲)の隙間に対放射能剤を充填していなければならなかった。これは対艦戦以外の使用を考えた際に大きなデッドウェイトとなるため、南極条約締結後はこの対核装備を設計から除外したザクIIが生産されるようになった。これがF型である。

F型はより軽量で簡素な装甲が施されたため、72tあった自重は58tになった。またジェネレーター出力も強化されており、CMP(戦闘最大出力)時間も向上した。F型ザクは大戦を通じて活躍した名機であり、後継の主力機が登場した後もジオン公国軍の主戦力の大半を占めていた。後継機の開発がなかなか進まなかったのもこのF型ザクの完成度があまりに高く、技術者の発想がなかなかそこから離れられなかったからだと言われている。生産台数もジオン、連邦を問わず大戦を通じて最も多い。


MS-06F ザクII後期量産型

全 高 17.5m 自重量 58.1t 総出力 951kw センサー

有効半径

3200m
頭頂高 17.5m 総重量 73.3t 総推力 43.0t


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