MS-06RP プロト高機動ザク

(PROTO HIGH MOBILITY ZAKU)


MS-06Rシリーズは、それまでの宇宙用主力MSであったF型ザクの総合的な性能向上を目的として開発された機種である。大戦初期には猛威を振るったザクシリーズも、中期にはその性能に限界を見せはじめていた。熟練パイロット用としては既にS型やFS型が開発されていたが、これらは単なるチューンナップ程度の改修しか施されておらず、F型と大きな違いはなかった。そこで一部の熟練パイロットたちの強い要請もあり、本格的な高機動型MSの開発が進められることとなる。

改修上のポイントは背部、腰スカート内、脚部でここを中心にスラスターのパワーアップが図られた。殊にランドセルはF型をはるかに上回る218tのものを2基装備するという徹底ぶりである。それに伴って腰部のインテグラルタンクも大型化されている。テスト用の1、2号機は全体をオレンジイエローに塗装され、グラナダ基地で2週間に渡る各種テストが行われた。

このテストにはジオニック社から出向軍属として計画に参加したエリオット・レム少佐がおり、少佐自らが1号機を操縦、高機動飛行テストやマニュアルプレート操作時の機体保持テストを行っている。レム少佐(別資料によればエルオット・レム中佐)はザク開発当初からのスタッフであり、MS-02からMS-06Fまでの主席設計技師を務めている。このRタイプではプロジェクトの最高責任者として開発を推進した。

新型ロケットエンジンも含めたテストの結果は極めて良好で、当初目標されていたスペックを全て達成した。早速R型の形式番号とともに初期生産分22機の発注が決定している。そのためこの2機のテスト機はR型のプロトタイプという意味でRP型とされた。武装はF型のザクと変わらず、120mmマシンガンや240mmバズーカ、ヒートホークなどである。


MS-06RP プロト高機動ザク

全 高 ? m 自重量 ? t 総出力 ? kw センサー

有効半径

? m
頭頂高 ? m 総重量 ? t 総推力 ? t


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