MS-06FZ ザクII末期生産型
(ZAKU II)
統合整備計画(第2期生産計画)の規格によるF型ザクの末期型。この計画は大戦末期、次々と戦場に送り込まれる新型MSに対して、部品の供給が十分に行われずに予定通りの運用が困難になったことから実行されたものである。実際、前線では整備不良のため稼動可能ながら放置されるMSも少なくなかったという。また新型機の操縦方法もまちまちで、パイロット達は機種を乗り換える度に新しい操縦法式を一から覚えなければならず、その対応に苦労したという。こうした点も考慮され、これ以降のMSは多くの部品を共通化し統一した操縦法式の下で運用されるようになっていった。
なお、MS-06Fは生産台数が多いため、在来機を改修するという方針で計画が進められている。改修点はコックピットの他に機体各所の姿勢制御バーニアを大型化し、背部ランドセルのスラスターも強化されている。総推力は改修前より70%増しになっているが推進剤の総搭載量は変わらないため、戦闘最大推力時の限界時間は半分に落ちている。
このFZ型に関しては更に若干のヴァリエーションが確認されている。頭部にヘルメット状の装甲を被せたものがそれで、便宜上FZ-B型として区別されている。しかしこれは前線の部隊による現地改造の可能性も高く、このタイプが正式の工場で量産されていたかどうかは定かではない。そもそもFZ型の設計は大戦の末期に行われており、生産台数もごく少数である。
FZ型では武装も一新され、120mmマシンガンから90mmマシンガンに変更されている。口径は小さくなっているものの、高初速で高い貫通力を持ち、連邦のジム・シリーズにも劣らない火力を有している。また通常のザクバズーカ、ヒートホークなどのほかに、シュツルムファウストと呼ばれる大口径の使い捨て式ロケットランチャーを使用することもあった。
MS-06-FZ ザクII末期量産型
全 高 | 18.0m | 自重量 | 56.2t | 総出力 | 976kw | センサー
有効半径 |
3200m |
頭頂高 | 17.5m | 総重量 | 74.5t | 総推力 | 79.5t |
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