待望の? 拳銃射撃との関連

待望の? 拳銃射撃との関連

 俺様がまだ十代二十代の頃は,ガンマニアではあった.射撃にも相応に興味があり 少しはエアーライフルでの射撃も体験した….然し,競技用の銃を買おうとすれば, かなり金も掛かる….                              それに,どう頑張ってみても,民間人である限り,拳銃射撃の道が開かれる道理も なかった.規制と場所の制約が多く,金も掛かるライフル射撃には,おいそれと手は 出せぬ….結局,この世界からは遠ざかった.                   俺様が,改めて射撃に関心を持ったのは,本気になって視力回復訓練を行おうと, 決意した頃である.視力訓練の一つに,近くにビントあ合わせて,それから遠くへと 視点を移動させる方法がある.                          これが射撃のノウハウと同じことに気がついた.近くの照星と照門,遠くの標的を 一致させるには,視点の移動を頻繁に行う….通常,エアーライフル射撃は,照門に 相当する部分が小さな穴になって,これを通して照星をみる.            視力訓練を行うには,オープンサイトと呼ばれる照準器がいい.拳銃は,基本的に これである.今では,レーザーサイトとか,望遠レンズの付いたものも存在するが, これでは役に立たない.                             銃身の先にある照星に,後部にある照門を中心で水平に一致させた状態に,標的の 黒点を乗せる.弾丸は,通常,この照星照門の一致点の上に着弾する.つまり銃身と 照準器は,平行に付けられている訳ではない.                   銃身は,その意味では上を向いて付けられている.弾道は,放物線を描いて飛び, やがて,照星と照門の一致点を越えて更に上昇し,遠い距離で再び一致する.つまり 二点で照星と照門の位置と一致する理屈である.                  然し,自らを拳銃射撃のプロと自称して,FBIの指導も行ったとか? ご大層な 経歴を並べ立てる輩の中にも,この基本がまるで分かっていない者がいる.拳銃は, 反動で銃身が跳ね上がって弾丸が上に着弾すると信じている.            そもそも,拳銃の反動がいつ起きるのかが解っていない.銃器に反動が起きるのは 弾丸が銃口を離れた瞬間なのである.であるから,弾丸が銃口から出ない限り反動は 起きないのだ.                                 銃器による事故の中に,停弾と言う現象がある.銃身の中で弾丸が止まってしまう 現象である.この際,当然,火薬は爆発するが反動は起きない.もし拳銃を撃って, こういう現象に出会ったら即座に射撃を中止することだ.              こういう現象を無視して,次の弾丸を撃ってしまうと,拳銃が吹っ飛んで大怪我に 至るのだ.グァム辺りには,いい加減な射撃場があって,オンボロな拳銃に,何度も 再生を繰り返した弾丸を撃たせるところがある.                  何故,冒頭にこんなことを書くかと言えば,視力訓練のためとは言いながら,この 練習は,そのまま実弾射撃における成績に直接反映するからである.同じ訓練なら, 実弾射撃を想定した方が実用的であると思うからだ.                少なくとも,日本人には…と言うより,グァムのインストラクターを自称する者も 射撃のノウハウがまるで解っていない,平気ででたらめを教える.『射撃の命中度に 反動は何の影響も与えない』これをしっかり認識すること.             具体的に言えば,反動で弾着が乱れると思える現象は,撃つ人間が,反動を恐れる 無意識の動きをしているからに他ならない.例えば,初めて拳銃を撃てば,大方は, 標的に弾痕が残らない.何故か?                         反動を恐れて,引き金を引いた瞬間,銃身を極端な場合には,45度下を向けて, 発射の瞬間には地面を撃っている.これは,一瞬の出来事である.本人の記憶にすら 残らない.真っ直ぐに構えて撃ったつもりでいる.                 2〜3メートルの距離で撃っても,相手に当たらないなんて実例は,こんな状況が 考えられる.それ故,特に拳銃射撃では,空撃ちでの練習を十分に行う必要がある. 引き金を引いた瞬間に何が起きるのか?                      撃鉄が雷管を撃って,更にそれが火薬に引火して,弾丸が発射するまでの圧力へと 発展して銃身の中を進んで飛び出すまでには,かなりの時間がある.この間,反動を 恐れる動きが加わって弾道を狂わすのだ.                     例えば,日本では何の規制もなく,合法的に買えるエアーガンやモデルガンでも, 本物の拳銃射撃に備えた練習が出来るのである.拳銃射撃にいきなり実弾を撃つのは 上達の為には宜しくない.                            引き金を引いた瞬間,照星・照門・標的の3点が何処を指しているか? これが, 冷静に観察出来る目を養うこと.その時の一致点こそが,本物を撃った時の着弾点に 反映する.発射の瞬間を正しく見極める目を養うのだ.               発射の瞬間に目を閉じてはいけない.旧日本軍の射撃の基本に曰く,『闇夜に霜の 降る如く』に引き金を引く.自分でもいつ引き金が落ちるか解らぬ位がよい.それで 反動を恐れる動きをなくせる.                          反動を恐れる動きには,二通りのパターンがある.少し拳銃射撃に慣れた人間が, 『疲れが出ると,反動で弾着が上になる』そう信じている者がかなりいる.実際に, 着弾が上になるからだ.然し…,これも身から出た錆なのだ.            疲れた腕には,反動はかなり堪える….そこで引き金を引いた瞬間に,少しでも, 反動を軽くしようと,引き金を引いた瞬間,無意識に腕を挙げてしまう….俺様も, これを体験した.                                通常,俺様が実弾を撃つ場合には,何発目を撃っているかを自覚している.ある時 うっかり44マグナムの7発目を撃ってしまった.当然,弾丸はない.が,この瞬間, 俺様の腕が跳ね上がっていた….                         普通,銃身は,引き金を引いた瞬間,標的を向いていなければならない….然し, 44マグナムの片手撃ちは,それだけ厳しかった….引き金を引いた瞬間,ショックを 和らげようとの防御反応であった….                       一応,実弾を撃つ場合の反動について見極めた上で,モデルガンとかエアーガンで 練習をすれば,視力訓練と同時に,本物を撃つ際の心構えになる.拳銃は,しっかり 握る限り,反動を恐れる必要はない.                       後は,いかに引き金を引いた瞬間をしっかり意識して,その瞬間を見極めるか?  これを安全なモデルガンやエアーガンの空撃ちで習得することをお勧めする.真剣に 練習することが視力アップにも繋がる.** 悪魔 **            

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