何故か、「出張に行きます」というと「レポートよろしく」と皆様仰る。まあ、自分も誰かが旅行や出張に出かけると聞くと「お土産話をよろしく」と言ってしまうので他人様のことは言えないのだけれど(^^;)。
電脳空間で遊ぶことに慣れて早寝の出来なくなってしまったこともあり、「長文でもオッケー!」という奇特にして物好きな(失礼)、レポートが楽しみだと仰って下さる方々のために、つれづれなるままに、綴ってみることにした。
題して「化け狐のアムステルダム出張報告」。長文ですからご覚悟を(笑)。
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その1:往路の機内で見たものは
長い飛行時間の楽しみと言えば、映画である。(機内食、という説もあるが、私は、量が多い、味付けが濃い、やたら回数が多いなどの理由で、あまり好きではないのだった)
実は狐は、この出張で、ちょっとお得な思いをした。
放映予定のその映画、なんと、劇場に行くのをためらって見ないままに終わっていた『タイタニック』だったのである。
「泣けた」とか、「いや、泣けなかった」とか、人によって感想の違うこの映画。さて、私はどうか、と思っていたのだが……。
見ている最中、「なぜそこでそうする!?」と思うことが度々あったとか、見終わった直後の感想が「あのローズってヒロイン、実は無敵では?」だったとか、まあ色々と語れば(別の意味で)長くなるのでやめるけれど、得した気分になったことは間違いない。
ちなみにこの『タイタニック』上映中、機内のほとんどの人がイヤホンを付けて画面を見ていたことは、言うまでもないことだろう(笑)。アカデミー賞の大半をかっさらった実績は、伊達ではない、ということだろうか。
帰国便での放映予定は『仮面の男』。ディカプリオ月間だったのか、JAL?
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その2:ホテルの部屋は広かった
空港から一路タクシーでホテルに向かい、着いたところは市内某ホテルのビジネスクラス。日本でビジネスクラスホテルというと穴蔵のように狭い部屋を想像しそうだが、ここは違う。
部屋のドアを開け、入ってすぐに簡単なキッチンと、クローゼット。ユニットバスもゆったり広くて、しかもメインの部屋は軽く8畳はある(なにしろシングルベッドが2つあって、さらにそれ以上のスペースがあいている)。挙句の果てにテラスがあって、テーブルと椅子3脚が置いてある(つまり、テラスにもそれだけのスペースがあるということだ)ので、その気になればテラスで食事もできてしまう。
「ほんとにいいのか、こんな部屋に泊まって?」と一瞬真面目に思ったが、次の瞬間、「社費だからいいや」と考えを改めた(笑)。
鍋や皿といったキッチンセットも頼めば無料で貸してくれる、まさしく『滞在型』のホテルで、マーケットで食料を買い込んで部屋で自炊もできる。
ほぼ同時期にアムステルダムに出張に来て同じホテルに滞在していた上司などは、支社の備品の炊飯器(何故ある?・笑)を持ち込んでご飯も炊いていたらしい。
普通の『出張』ではあまり出来ない体験である(笑)。
精算するときに知ったが、このホテル、1泊210ギルダーするそうな。
日本円に換算すると、1998年7月末現在のレートでだいたい1万5千円。
私の出張期間は2週間である。
自費だとまず泊まらないですねえ、高くて(笑)。
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