野生アフリカツメガエル 2012年度ノーベル賞受賞記念出版

「ガードン卿:その研究と人柄の魅力」塩川光一郎



国会図書館で読むことができます。

「 ガードンさんの表紙ができた。」と送信頂きました。
「 後日、カトーSカガクのカエルを使用していることを本に載せた。」と原稿の一部を送信頂きました。

(執筆中の原稿の一部)また、説明がちょっと長くなり過ぎてしまったが、筆者の永年の友人であり師であるガードン博士がノーベル賞を「ついに受賞する」という今回の素晴らしい出来事が起こったのは、こういう状況の中の2012年の秋、とこれらの院生は主にアフリカツメガエルを実験材料に使っている。そのカエルというのは、筆者の場合、九大時代は浜松のアフリカツメガエルの飼育業者さんから、また、その後の東京大学と帝京大学の約20年間は千葉県長生郡のカトーSカガク(代表:加藤 哲氏)の所から安定的に購入・使用している。カエルについては今から5年前くらいにツボカビに汚染されているとかで、日本の生態系を破壊するなどのよからぬ風評が現れて、かなり迷惑した。が、今では誰一人そのことを口にする者は居なくなった。元々、日本でこのアフリカツメガエルの材料を発生学研究に使用し始めたのは筆者がブラウン博士の論文を見てすぐに山名清隆講師先生にお願いし、山名先生がこれを認めて、すぐに飛行機で群馬大学の内分泌研(花岡教授と今井助手先生が居られてお世話下さった)に赴き、餌代だけを支払ってただ同然で戴いて来て、発生の分子生物学の研究に使っていたものである。しかし後では、この筆者らの九大の研究グループのカエルを浜松のウナギ養殖の業者さんに差し上げて、そこで飼育して増やしていただいてそこから購入することにしていたのである。が、筆者はツボカビの被害などに遭った試しは無いので、かの噂は自然に消えていくものと思っていたのであるが、事実、その通りになったというわけである。

(以前送信頂いた原稿の一部より) 塩川光一郎(著)2013 12 15 理工学社

   ケンブリッジ大学2025年10月7日付け発表

私の書き送った追悼文
Dear John:
At age 80 I started to publish 3 books for young students in Japan, all of which carried the メPrefaceモ written by you, and the first (Biology) and second (Physiology) ones are already on your desk, but the 3rd one (Essays) is still on the way, yet you suddenly passed away. You spent one night in 1982 in my house in Fukuoka, and I spent one night in your parentsユ home in Royston in 1986, and my wife and I spent one night in 1998 in the presidentユs house of Cambridge University. I thank you very much, and always will miss you in the rest of my whole life.
- Koichiro Shiokawa, Professor emeritus of The University of Tokyo

親愛なるジョン様
80歳の時に、私は日本の若い学生たちのためにと、3つの本の出版を始めました。その3冊とも、あなたは「まえがき」を書いてくれていました。その最初のもの(生物学)と2番目のもの(生理学)はすでにあなたの机の上に届けられています。しかし、3番目のもの(エッセイ集)はまだ執筆途中です。なのに、あなたは急に亡くなってしまわれました。あなたは1982年に福岡の私の家に一晩泊まっていかれました。私は1986年にルイストンのあなたの生家に一晩泊まっていきましたね。そして、私の家内と私は1998年にケンブリッジ大学学長のあなたの官舎に一晩泊めてもらいましたね。私はあなたに大変感謝しています。私は私の残りの人生の中で、いつも「あなたが居なくて、淋しい」と思っていることと思います。
塩川光一郎、東京大学名誉教授より。

私の家内が書き送った追悼文
Dear Professor John Gurdon:
In the last day of the 9th International Xenopus conference organized by yourself in Cambridge in 2002, you kindly brought me the small white pottery vase which carried on its surface the picture of lovely flower メforget-me-notモ, together with two very kind letters of yourself and your wife, Jean. Those are my best souvenir I have ever had, which always remind me of you and your wonderful wife, Jean.
- Chizuyo Shiokawa, the wife to Dr. Koichiro Shiokawa

親愛なるジョン・ガードン教授様
2002年にあなたがケンブリッジ大で世話をされた第9回アフリカツメガエル国際会議の最後の日のことですが、あなたはあなたとあなたの奥様のジーンさんからの、2つのとても優しいことばの手紙といっしょに、表面に大変かわいらしい「ワスレナグサ」の花の絵のある白い焼き物の花瓶を、親切にも、私に持って来て下さいましたね。これらのものは私が今までに戴いた全ての贈り物の中で一番素晴らしいものです。私はこれらを見るたびに何時もあなたとあなたの素晴らしい奥様であるジーンさんのことを、思い出すことだと思います。
塩川千次代、塩川 光一郎博士の妻より。

沖永佳史帝京理事・学長追悼文も共に送信いただきました。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。Kato-S-Science

野生アフリカツメガエル  2012年度ノーベル賞受賞ガードン博士関連 

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