野生アフリカツメガエル アフリカツメガエル歴史の一部

アフリカツメガエルは1960年には医学部の内分泌研究室や産婦人科ですでに、飼育され研究に使われていました。
1980年頃には現在の天皇陛下が、まだ幼かった皇太子殿下にアフリカツメガエルのオタマジャクシの飼育をさせておられました。そういう縁のある動物なのです。(この天皇陛下のお言葉は、ガードン博士が天皇陛下の賞「国際生物学賞」をいただきました時に、そのレセプションのなかで、ガードン博士の特別親しい友人として招待された私が、畏れ多くも天皇陛下と2人だけで面と向かって立っている状況が生まれました。その時、アフリカツメガエル関連の話題を、天皇陛下が私に直接お話し下さいました。)

しかし、そのアフリカツメガエルも、悪く言われた時代もあるにはありました。今から15年くらい前のことですが、アフリカツメガエルは皮膚にツボカビが常在する「悪い動物」であり、そのカビをばらまくので「日本の動物の生態系を壊してしまう」という評判を立てられたことがあったのです。
しかし最終的には「全くの濡れ衣」だと学会が判定を下し、全国の小中学校の理科教室で子供の教育に使用することは、なんら問題ないことが日本動物発生学学会という専門学会から認められ、会長の全国「無罪」アナウンスまで行った、動物です。

30年くらい前ですが、我々はこのカエルを用いて、遺伝子工学により、ほかの動物の遺伝子を組み込む実験も日本で最初に行っています。そのような、人工的な遺伝子操作で作り出す、本来地球に居ない生物の場合には、厳密な管理が必要で、我々がその実験をやったときには、文部省の係官と、日本分子生物学会の会長等が、東京からわざわざ、九州大学医学部のわれわれの研究室の視察・検査に来ました。そして、その管理の仕方を見て、実験の「オーケー」の許可を出したという経緯はあります。その時の我々側の一人の責任者で、私の共同研究者は、実は、現在の「ひとゲノムプラン(ヒトの全DNA配列を解読するプラン)」の世界総裁である榊佳之東大名誉教授です(当時は、九大の助教授だったと思います)。

(以前送信頂いた新聞に掲載される前の原稿の一部)2017 8 24


帝京大学理工学部客員教授
東京大学名誉教授
理学博士 塩川 光一郎


野生アフリカツメガエル
 2012年度ノーベル賞受賞ガードン博士関連(研究者ページ)
2012年度ノーベル賞受賞記念出版 「ガードン卿:その研究と人柄の魅力」塩川光一郎
ガードン卿のノーベル賞受賞研究:そのクローンガエル.分子発生学. およびライフスタイルの魅力
2017年度筑豊博物研究会雑誌原稿
医学生理学に貢献するアフリカツメガエル
ギリシャのクレタ島での第16回 アフリカツメガエル国際会議
柔整ホットニュース ビッグインタビュー


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