MS-14B 高機動型ゲルググ

(HIGH MOBILITY GELGOOG)


MS-14は単に設計・装備の面だけでなく、運用の面においても連邦軍の影響が強く見られる。これはRX-78-2及び同機が所属する第13独立部隊の異常に高い戦績によるものであり、接近・格闘戦に対応する白兵戦用MSと中・長距離支援型MSとを組み合わせて運用することと、ニュータイプパイロットの明確化に伴うエース部隊の編成が計画された。

ゲルググの先行量産機ともいえる25機のYMS-14の内、エース部隊に譲渡された24機には各パイロット達に応じたチューニングが施され、増速用高機動型ブースターパックとビームキャノンパックが用意された。B型はこの高機動パックを装着したタイプで、可変式ノズルを持つ大出力のブースターとプロペラントタンクを一体化した大型ランドセルを装備するという設計思想はかのMS-06Rシリーズに準じている。

突撃機動軍付の本国要請でグラナダに集められたエース達は、ザンジバル級のキマイラを旗艦とするMS部隊として編成され、コレヒドール暗礁宙域で実戦訓練を行っている。ここで彼らはB、C型のゲルググを駆り、輸送船団の襲撃任務についた。詳細なスコアは不明だが相当数の艦船を撃沈したようである。

なかでも「真紅の稲妻」として有名なジョニー・ライデン少佐は自らの乗機をパーソナルカラーである赤と黒に塗りわけ、その派手な外観に違わぬ戦果を残した。少佐はここでB、Cの両方に乗っているが、一般にはB型の方がよく知られている。なお、この部隊で使用されたゲルググの各パーツは順次A型のものと交換されていったようである。

しかしすぐにア・バオア・クー攻防戦が始まり、彼らは十分な時間もないまま攻防戦に参加しなければならなかった。攻防戦における彼らの戦果及びその後の消息は一切わかっていない。武装はノーマルのゲルググと同じで、ビームライフルとビームサーベル、シールドが用意されていたが、パイロットの中には使いなれたジャイアント・バズなどを使用するものもあった。


MS-14B 高機動型ゲルググ

全 高 19.6m 自重量 53.3t 総出力 1440kw センサー

有効半径

6300m
頭頂高 19.2m 総重量 76.8t 総推力 79.9t


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