MS-14JG ゲルググイェーガー

(GELGOOG JAGER)


ジオン軍の最終量産機となったMS-14シリーズは、少数ながら幾つかのヴァリエーションが存在しており、狙撃型として開発されたJG型もその一つである。JG型は新型ジェネレーターを更にチューンナップしたものが搭載され、より強力なビーム兵器の使用が可能となっている。また、姿勢制御用のバーニアも増設され、機動力を向上させている。全身のバーニア数は大戦末期のMSの中でもずば抜けており、その機動性の高さがうかがえる。更に背部ランドセルに長距離行動用としてプロペラントタンクを装着できるようになっており、これによって通常より200%近い行動時間の延長が可能になっている。その他にも頭部モニターを視界のよりよいものに換装したり、背部にレーザー通信用アンテナを装備するなどの改良が行われている。

こうして完成したJG型は初期のA型と比べても格段に高い性能を有しており、単に狙撃型としてではなく総合的な優秀さからイェーガー(猟人)という異名を持つに至った。大戦末期にはこうした試作機がそのまま前線に出ることもしばしばあったが、これは物量で優る連邦軍に対して質的な優勢を期待した結果であったが、その頃にはそうした試作機の性能を活かしきれる優秀なパイロットも少なくなっていた。JG型を含むゲルググシリーズは主に宇宙用として各主力艦隊に優先的に配備されているが、開発の遅れがたたって戦局を覆るまでには至らなかった。

武装は機体のジェネレーター出力が向上したこともあって通常装備のビームライフルの威力を増したビームマシンガンが用意されている。これはパルス状のビームを連射可能で、高い破壊力を誇っている。また両腕部に近接戦闘用のビームスポットガンを装備する予定であったが、開発の遅れからダミー若しくは110mm速射砲などが用意されている。その他にもザクやリックドム用の武装を使用することも勿論可能であった。特に、改良型のジャイアントバズーカはその破壊力と信頼性から使用するパイロットが多かったという。


MS-14JG ゲルググイェーガー

全 高 19.2m 自重量 40.5t 総出力 1490kw センサー

有効半径

6300m
頭頂高 19.2m 総重量 80.3t 総推力 178.5t


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