MS-06S 指揮官用ザク

(COMMANDER'S ZAKU)


宇宙用主力MSとしてはほぼ完成の域の辿り着きつつあったMS-06シリーズであるが、その高い汎用性故に一部のエース級パイロット達の間では不満が出始めていた。特に推進剤搭載量の少なさからくるCMP(戦闘最大推力)時間の不足は彼らにとって深刻な問題であった。S型はそうした要請からF型を改修した機体で、推進剤の搭載量をF型に比べて3割アップさせている。

その他に大きな改修点はないが、それだけでもエースパイロットには大きな差であり、大戦初期から中期にかけて大きな戦績を残している。S型の使用例として最も有名なのは機体を真紅に塗装し、両軍を通じて「赤い彗星」として恐れられた宇宙攻撃軍(後に突撃機動軍に移籍)のシャア・アズナブル少佐(後に大佐)であろう。ルウム戦役において彼が単独で5隻の戦艦を撃沈したエピソードはあまりにも有名である。

S型は主に指揮官用として100機あまりが生産されたが、その後はR型やMS-09Rリックドムへとその役割を譲っていった。その殆どがジオン軍のMSにおいて隊長機であることを示す飾り棒を装着している。これは通信用アンテナを兼ねているものと、単なる飾りのものがあり、機体によって異なるようである。武装は通常のザクと変わりなく、120mmマシンガンと240mmバズーカ、ヒートホーク等である。


MS-06S 指揮官用ザク

全 高 17.5m 自重量 ? t 総出力 ? kw センサー

有効半径

3200m
頭頂高 17.5m 総重量 ? t 総出力 ? t


宇宙用モビルスーツに戻る

MS-06Cに戻る

MS-06S(ドズル専用機)へ進む