デジカメ写真館


日光中禅寺観光〜足尾銅山


 今日もよい天気。青く深い中禅寺湖を望みながら朝食をいただく。ホテルというとバイキング形式やコンチネンタルブレックファストが多いが、ひとりひとり用意された和食だった。とてもありがたい。肝炎を煩っているおーしまさんにとっては特にね。はじめに向かったのは竜頭の滝。階段状の岩を豊富な水が流れおちてくる。太陽が照りつけ温度も高くなり少し汗ばむくらいの陽気だが、水が激しく流れる音で涼しく感じる。ここは小さなコーヒーショップと土産物店があるくらいのこじんまりした観光ポイントだ。コーヒーを飲んで一息ついた。あれれ、まだ今日はひとつめの観光なのにね。やっぱり足をかばいながら歩いているから疲れるのかな?なんて思っていると、ふだんなら気にもとめない物に目がとまった。竜頭の滝と白い文字の入った杖1500円。今の私には必要だ。すごい!歩行速度が2倍にあがった!


 120号線を東へ、次は華厳の滝と思ったが道を間違えて右折してしまった。このまま行くと半月山とかいてある。少し走ると駐車場があり数台の車。うわ〜、中禅寺湖が眼下に広がっている。目の前にみえる山が男体山。こういう見晴らしのよいところにくると本当に気持ちがリフレッシュされる。自然って偉大だ。もう少しすると木々が赤や黄色に染まって全く違った風景をみせてくれるのだろう。道を下ったところに広い駐車場をもつお土産物屋さん、着物をきた上品な女性が店先で呼び込みをしている。喉がかわいたので水分補給がてらお土産をみてまわる。おーしまさんの関心は”ゆば”に。生ゆばとゆばの佃煮を買っていた。私は和風柄のお財布。ただ単にお買得・値下げと書いてあったから。


 中禅寺湖沿いの道は渋滞していた。華厳の滝渋滞のようだ。道沿いには店がたちならぶ。お食事処は二階ベランダにおしながきが貼られている。2軒ならんだ食堂のどちらにもそれはあったが、1軒には値段もかいてあった。さて、あなたならどちらへ入る?わたしなら、、、値段がかいてあるほうがいいですね。のろのろ走りながら”あ!”とわたしの目を釘付けにしたのが”けっこう”の文字。なに!?なに!?けっこう饅頭!?どんな饅頭!?”けっこう”といえば”けっこう仮面”を連想してしまう私には非常に気になる文字なのだ。買おうかどうか迷ったが結局買わず。るるぶに載っているお店の写真をみるとふつうの形のお饅頭と最中だった。


 華厳の滝の駐車場には満車の看板。どれぐらい待つのか検討もつかない。丁度お昼どき、昼食を食べている人が多いのだろう。でもせっかく来たし初めてのところだから少々待たされても我慢しよう。以外にもはやく空き無事に駐車。したのはよいのだが、目的地まではかなり歩かねばならない。かなりというのは今の私にとってだけれど。駐車場で赤トンボに遭遇。何年もみたことなかったトンボ。子供の頃はよくつかまえたトンボ。もう秋なんだな〜。

 去年だったかテレビでみた水不足のために枯れた華厳の滝とはうってかわって、もの凄い水量だ。お土産屋に飾ってある写真や絵葉書の滝とは全然ちがう。上から全景をみたあと、エレベーターで下へ移動。トンネルになった通路は結露していてひんやり寒い。トンネルを抜けるとこれまたすごい霧状の水しぶき。夏なら気持ちいいんだろうけど、もう秋、濡れるのはちょっとね。何か写らないかな〜と普通のカメラでも数枚撮影した。何かって?普通の人には見えないアレよ!デジカメで写したものでも写るのかな?とじっくり見たけれど怪しいものはなし。
(この2日後の台風4号でますます水量が多くなった華厳の滝のテレビ映像は凄かった!あれでは下で見ていられないだろうってくらいの迫力。)


 第一いろは坂を下る。い・ろ・は・・・とカーブに看板が立てられているのだが、あれ?”な”だぞ。”い”はどこ?それにしても凄い急なカーブだ。120号線から122号線へ折れ、足尾方面へ向かった。足尾銅山、ゴーストタウン。小学校のとき教科書にのっていた足尾銅山鉱毒事件の話を思い出した。そうそう”田中正造”が天皇陛下に直訴したんだったな。(この名前が思い出せずに帰ってきてから調べた。)朽ち果てた工場や長屋に生活のにおいは感じられないが、かつて栄えていた頃の活気づいた風景がかすかに想像できた。川縁の石やコンクリートの壁はところどころ緑青に染まり川水もほかの川とは違う色にみえた。おーしまさんはこの廃虚よりかつてここまで通っていたであろう線路にしか興味がないようだ。現地に立っていた看板にある昔の地図に線路をみつけると、もうそれを探すことしか頭にない。ここから線路を追いかけるドライブがはじまった。

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