デジカメ写真館


都内から関越にのってロマンチック街道へ


 せっかくの旅行だというのに1週間ほどまえ右足を捻挫してしまった。
仕事へ向かう途中、駅の階段で転んだのだ。いままで何度か捻挫したことはあったが数日で痛みが消えるほどのものばかりだったので大丈夫と思い仕事場へ向かったのだが、今回は違った。かなりひどかったのだ。みるみるうちに腫れ上がり地に足をつけることが出来ない。骨折している可能性もありそうだったので病院へ。幸い骨折はしていなかったが回復までに3〜4週間はかかるとの診断を受けた。
 ふつうなら旅行は見送るのだがどうしても仕事で宇都宮行かなければいけない。やっと夏休みをとっての旅行、楽しみにしていた旅行、いっくぞー!


 出発は12日午後3時。大嶋ふとん店号(旅行に同行したおーしまさんの実家の車)に乗り込み関越・練馬ICへ向かう。関越は渋滞もなくドライブは快調。細かい目的地も宿も決めずに気ままな旅、、、とはいっても何も知らずに何も決めていないのでは何処へいっていいのかわからない。るるぶを片手に最初の観光ポイントを伊香保システィーナ美術館に決めた。渋川伊香保で高速をおり美術館をみて伊香保温泉にて宿をとってと順調に行く予定だった。しかしここで無計画ゆえの失敗、伊香保に到着する頃には美術館の閉館間近という事態。美術館をあきらめそのまま関越を走りつづける。


 とりあえず沼田ICで関越をおりた。120号を東に走りながら、その途中にある温泉で宿をさがそうということにした。日が暮れかけて山々の輪郭がくっきり浮かび上がる。少し走ったところでオルゴール館椎坂でちょっと休憩。ドライブインとお土産物店がいくつかならんでいる。オルゴール館では名前どおりアンティークオルゴールの展示、オルゴールのお土産物や名産であるこんにゃくでつくった食べ物などを売っていた。おーしまさんはこんにゃく飴を購入。飴というよりはゼリーだった。ぶどうや梅などの味付きを買ったら?という私のススメに耳を貸さず、純粋のこんにゃく飴を買ったが、、、ちょっと失敗と後悔していた。


 120号線沿いの最初の温泉、老神温泉へいってみる。山あいにあるひっそりとした温泉町だ。このあたりでは有名ということもあってどの宿もそこそこお客さんがあるようだ。5年ぐらい前に一度来たことがあったが、その頃と変わらない。ほかの小さな温泉町もまわってみようとここを後にした。


 ”なんだーー!橋ができてるー!”と大声をあげたおーしまさん。以前スキーにしょっちゅう来ていた頃にはこのあたりは渋滞必至だったそうだ。片品スキー場方面へ、このあたりの風景にはちょっと違和感のある大きな橋がかかっていた。橋をわたってみる。この先にも温泉はあるから宿もみつかるかもしれない。しかし、雪の無い閑散としたスキー場があっただけ。スキーシーズン以外はここは死んだようにひっそりしているのか。


 日もすっかり落ちて明りの無い真っ暗な道の道端のところどころに花壇をみつけた。ロマンチック街道といわれるのはそれ故?かどうかは知らないが、特にきれいだったのがサルビア一色の花壇。”子供の頃よくサルビアの蜜を吸ったな〜。ヒマワリの種も食べた。”というくだらない話をしながら、とにかく宿をさがした。 温泉町の看板をみつけたら脇道にそって入ってみるのだが、老神温泉とは大違い。 どこも明りが消え営業している様子がない。はたして宿はみつかるのか!?


 途中から記憶がなくなった。真っ暗な道を延々走っているだけで景色もないので気が付いたら眠っていた。”中禅寺だよ”との声に目を覚ましたら、そこは明りの灯った宿が建ち並ぶ湖畔。ここだったら宿はみつかりそう。さすがは日光!おーしまさんが宿をさがしている間、足の不自由な私は車で待つ。昼間とはうってかわり外は肌寒い。山へきたな〜と実感。少々お高い部屋しか空いていないとのことだったがメモリアルホテル蔦屋に決めた。洋室+4畳半ほどの和室がついていて窓の外は中禅寺湖。さすが高いだけあって快適である。夕食の時間に間に合わなかったのがちょっと残念。怪我をした足の腫れもひいたことだし、温泉であたためるか!と露天風呂へ。少し怖かったがゆっくり用心しながら石段を降りて行った。温泉はほどよい硫黄臭がして白く濁っていた。外気温が低いためか私にとってはかなりぬるかったが、このぐらいのほうが長くつかっていられる。のぼせて倒れでもしたら大変だしね。

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