
おーしまさんに運転を任せ、ついでに行く場所も任せて、助手席で苦しくて動けない私はすぐに催眠状態にはいった。まっすぐで変化のない景色をみていたらまぶたがどんどん重くなっていって止められない。気がつくと、青空の高台。日勝峠に到着した。帯広の平原を一望、気持ちいい〜。天気も良くなってきたし、少しだけど朝食もこなれたみたい。
11時の鐘が鳴った。かなりの騒音、耳を塞ぐ観光客もいた。日高出身で横浜に住んでいるというお母さんを連れたオジさんに写真撮影を頼まれ、ついでにとこちらも撮ってもらう。これからワイン工場へ行くといっていたなぁ。晴れているのに雪が降ってきた。スーッ溶けてしまうような軽い雪、積もることはないだろう。私たちは次は何処を目指すのか決まらないまま、とりあえず牛乳を買って飲んだ。生クリームにちかいなめらかで濃い味。上澄みはホイップしてもいただけると書いてあるところをみると、かなり生クリームに近い牛乳ということか。

次に目覚めたときには、また空もその顔をかえ曇り気味。日勝峠から237号線を南西に下ってきたところの沙流川(さるかわ)を渡る橋で車をとめた。川からだいぶ高いところに橋があるので水音はほとんど聞きとれない。ところでここ北海道の地名はアイヌ語の当て字が多いから、すぐに読めないものが多すぎる。たいてい平仮名で書いてあったりするからいいんだけど、平仮名で知っていて漢字でかかれた方がでてきたりすると一致しないのだ。占冠(シムカップ)なんてその代表。札幌(サッポロ)もよーく考えると変だよなぁ。