デジカメ写真館


夕張から苫鵡へ〜アルファリゾート・トマム (10/14 その参)


内の木々は紅葉の真っただ中。支笏湖の方よりは高度があるためか、そういえばますます寒くなってきている。黄色だけでなく赤くなっているものも沢山。そうそう、もみじとかえでの違いって?葉っぱの切れ込みの深さなんだって。深いのがもみじ、浅いのがかえで。
はすっかりどこかへ消え、空はもうすぐ落ちてしまう太陽で微妙な色合いを見せている。白い月が小さく微かに確認できた。左の写真では右上の白い雲のようなゴミのようなものがソレだ。園内に人気がない。博物館に入る前は、売店で食事をする4、5名のグループがいたが帰ってしまったのか?田舎の夜は早いから、そろそろ帰ることにしよう。もうすぐ閉園時間の5時になる。アーチから夕日を望みながら駐車場に戻った。結局メロンは買えず。夜の帳が急速に攻めてきて辺りは静まりかえり、外は車のエンジン音だけが響いていることだろう。

川コレクション記念館という怪しい看板が目につく。行きにもちょっと気になっていたのだが、看板ごとに違うことがかいてあった。行きに見たのが”マンモスの卵”、帰りは”世界の珍しい昆虫”だったかな。最後にその入り口を示す看板を発見。”十手観音まつり、10月1日〜7日”どういうお祭りなんだろう?
こからホテルのある苫鵡までは約80km。ゆっくり走って2時間ぐらいか。しばらく走って山道にはいり、道路を横切るものが!キタキツネだ!こんなにも早く遭遇できるなんて思ってもいなかった。そんなことで騒ぎながら見上げると、満天の星空。天の川もはっきり見える。思わず車をとめて久しぶりの本物の星たちを眺める。北斗七星、カシオペア座、えっとあとはよくわからない。いっぱいありすぎて。お腹もすいてきたし帰り道を急ぐ。擦れ違いもできないような狭い山道をひたすら走っていくと正面に”おつかれさま。1km先お食事処”とある。うそでしょ〜?こんな山の中。いままで何にもなかったのに。半信半疑でいると本当にあったよ。建物だけは。


冠(しむかっぷ)村に到着した頃には空腹もMAXに達し、ここに宿があると思っていた私は軽いショックを受ける。苫鵡はまだ先だった。立派な駅とそこから続くガラス張りの通路が見えてくると、山の中に違和感のある高層の建物が生えていた。まわりは木ばかりなので突然変異の巨木にもみえるザ・タワー。スキーリゾートとして造られた施設は何でも揃っている。部屋は30階の3203号室。荷物をおいて食事にでかけると、ロビー付近に青いジャージ集団がたむろしている。修学旅行生だ。そういえば羽田空港にも制服の高校生が大量にいたっけ。おかげでゲートへの入り口がひとつ塞がれて混雑していたな。出発のことは思い出さないほうがいい、忘れよう。オーダーストップ間もない”カントリー亭”という焼肉レストランで、鮭のチャンチャン焼定食を注文、おーしまさんはラム焼肉定食。チャンチャン焼は初めて食べる。鮭と茸と玉葱をアルミホイルで包んで焼いた味噌風味の食べ物だ。まずひとつ北海道ならではの料理を食べてみた。窓から見下ろすと、さきほどのジャージ軍団が騒いでいる。


タキツネがいたのだ。帰り道で会った野性のとは違い、かなり人慣れしている様子。食事を済ませ、今度はカメラにおさめようと奴をさがす。いたいた。眼が光っている。お腹が空いていて餌が欲しいのが、逃げようとせず寄ってくる。
ジカメでフラッシュをたいても全く驚くわけでもなく、なにげに撮ってくださいとでもいうようにポーズを決めているようにみえる。サービス精神旺盛なキタキツネだなぁ。12枚も撮影して成功したのがたったの3枚。フラッシュをたいて撮ってみるまでわからないので、脚だけとか顔半分とか失敗作がいっぱい。どうもありがとね。キタキツネをこんな近くでみれるとは、しかも撮影までさせてもらって。


店はおそくまであいているらしい。飲み物とハスカップキャラメルを買って部屋へ戻った。ハスカップは日本では北海道でしか栽培されていない果実だそうだ。以前インターネット通販でハスカップケーキというのをみつけて、はじめはハスのカップケーキだと思ってしまった。見た目はすぐりの実みたいで味は甘酸っぱくてラズベリーに似ているかな。今日一日長かった。朝の騒動から15時間あまり、来てよかった北海道。さてメールでもと思ってPHSの電源をいれてみると案の定、圏外。おーしまさんはモデムを持ってきていたのではりきって繋ごうとするが、PPPをインストールしていなかった。おバカ。それじゃどうにもならないと諦めて、いきなりエアコンのフィルターを掃除しはじめた。職業病だね。どこへいってもはじめにチェックするのだ。この間私の旅公演先へ訪ねてきたときも、楽屋のエアコンフィルターを掃除していた。フィルターも綺麗になって部屋も暖まった。明日の目的地は富良野に決め、金八先生スペシャルをみて、おやすみなさ〜い。

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