MS-11B アクトザク後期型

(ACTION ZAKU)


MS-14シリーズの量産が優先されたため、一時は中断されていたアクトザクの量産だが、その高い運動性能が再評価され、若干の仕様を変更して量産は再開された。優れたAMBACシステムとそれを支える滑らかで軽快な関節駆動によって非常に人間的な運動が可能なこのMSは、コロニー内や暗礁宙域といった閉鎖的な空間での近接戦闘を得意としており、隠密作戦等を行う特殊戦用MSとしての役割を与えられたのである。

再量産にあたってはB型の形式番号が与えられ、幾つかの改修が行われた。まず一部の関節にしか施されていなかったマグネット・コーティングを全ての駆動部に行っている。これにより運動性は格段に向上し、より人間に近い動きが可能となっている。またジェネレーターの強化や背部や脚部のスラスターの仕様の変更などの改修も行われている。

またB型は完全な特殊戦用MSとして生産されたため、全体的に装甲を軽減し、必要な部分にのみ集中させている。また操縦法式も統合整備計画にのっとって各機種共通のコックピットを採用した。こうして完成したB型は秘密任務やゲリラ作戦などに参加し、その高い運動性を活かして至近距離での対MS戦闘で戦果を挙げたといわれているが、その任務の特殊性から記録はほとんど残っていない。武装はやはり前期型に準じ、専用の武装が開発されることはなかった。

またアクトザクは大戦後も連邦軍によってその能力が評価され、再生産・使用されている。同様の運命をたどったMS-17ガルバルディと同じく、このアクトザクが高い潜在能力を持っていたことを証明するエピソードと言えるだろう。もっとも全てのMSがフィールドモーター駆動を採用している連邦軍で、同方式を採用しているこのアクトザクが運用上都合がよかったのは自然なことだと考えられる。連邦軍が再生産したアクトザクはジェネレーターが強化されており、ビーム兵器の使用が可能となっていた。


MS-11B アクトザク後期型

全 高 ? m 自重量 ? t 総出力 ? kw センサー

有効半径

? m
頭頂高 ? m 総重量 ? t 総推力 ? t


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