MS-06W 一般作業用ザク

(ZAKU WORKER)


一年戦争開戦前後から、ジオンの主力MSはMS-05からMS-06Cへと移行していた。開戦当初のブリティッシュ作戦においてMS-05はコロニーへの核パルスエンジンの設置作業に活躍し、新兵器MSが戦闘だけでなく幅広い用途と汎用性を持つことを証明して見せた。しかし開戦以降のMS-05はさすがに旧式化を免れず、補給や輸送任務などに就くようになっていった。

また戦争を遂行する上で、補給や輸送といった兵站部門や土木・建設を含む工兵部門は戦闘そのものと同様欠かせないものである。むしろ戦局を左右するのは兵器の優劣ではなく、こうした能力をいかに充実させるかにかかっていると言えよう。結局は連邦を勝利に導いた圧倒的な物量も、適切なロジスティクスと高度な工兵技術に支えられてのことである。

ジオンにおいては、こうした戦闘支援にMSが積極的に投入された。人間型で5本の指を持つMSはそれまでの作業機器を凌駕する作業性を有しており、工兵としてもその威力を発揮したのである。そして最も多くこうした作業に従事したのが、旧式化したMS-05であり、その大半は事故や戦闘で大破し、戦闘不能となったMSをリサイクルしたものであった。

MS-06WはリサイクルMS故に、複数の機体のうち使える部品を寄せ集めて造ったものも多い。従って各機体によって仕様はまちまちであるが、一般的な形状として腕部にウインチやフックを装備したものが多く、その他にもマニュピレーターを大型のもの交換したものなども確認されている。これらの機体が戦闘に参加することはなかったが、汎用兵器故に火器を使用することも可能ではあったはずである。


MS-06W 一般作業用ザク

全 高 17.5m 自重量 ? t 総出力 899kw センサー

有効半径

2900m
頭頂高 17.5m 総重量 ? t 総出力 40.7t


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