MS-06R-3 高機動型ザク(ゲルググ先行試作型)
(HIGH MOBILITY ZAKU)
次期主力機選定でリックドムに敗れたMS-06R-2は、1機を残してパイロットに供された。この残された1機はジオニック社で更なる研究・改良の対象となった。MS-11(後のMS-14)用のジェネレーターをはじめ、アビオニクスその他の機体に先行して完成していた各部品の実用試験がその目的である。なかでも最大の目標はMS携行型ビーム兵器の評価試験であり、そのためにわざわざ開発中のジェネレーターを搭載し直したといっても過言ではない。
この機体でテストされたパーツ群はそのままYMS-14に使用され、開発期間の短縮に一役買っている。MS-14シリーズの完成後もジオニックの社内研究に使用され、戦後は正式名称ではないが、「ザクIII」として博物館に送られた。なお、アクシズ戦役においてネオ・ジオンが開発したザクIIIとは全く関連はなく、別種の機体である。
武装は前述した試験型のビームライフルのほかに、当時遅れていたビームサーベルの開発が失敗したときのことを考え、改良型のヒートサーベルを装備していた。また、固定武装として頭部には50mmバルカン砲2門を装備していた。
MS-06R-3 高機動型ザク(ゲルググ先行試作型)
全 高 | ? m | 自重量 | 43.5t | 総出力 | 1390kw | センサー
有効半径 |
6200m |
頭頂高 | 19.0m | 総重量 | 73.3t | 総推力 | 56.6t |
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