MSM-02 水中実験機

(AQUA EXPERIMENT TYPE)


MS-06Mをベースに進められた水陸両用MS開発は、早くも頓挫した。ザクの機体は水陸両用MSに改装するにはあまりにも不向きだったからである。しかし軍部もザクの水中化にそれほどこだわっていた訳でもなく、あっさりと新設計機への乗り換えが行われた。開発はツィマッド社がMS-06Mに引き続いて担当しているが、これはツィマッド社が水流ジェットエンジンの開発に実績があったからである。

完成した試作機はこれまでのMSと大きく異なる外観を有していた。水中での抵抗を軽減するため全体に丸みを帯びたフォルムを成しており、頭部は固定となった。その代わりにモノアイターレットの範囲を広げ、視界を保つように工夫されている。各関節には防水処理としてシーリングが施され、背部にはMS-06Mのものを更に改良した水流ジェットエンジン2基を装備していた。

これによって機動性はMS-06Mと比べ10〜20%向上したが、それでも軍の要求を満たすことは出来ず、更なる改良機が開発されることとなった。武装は基本的に固定武装化の方向で進められており、両腕に大型6連バルカン砲、左右肩部に6連ミサイルラポッド、背部に接近戦用収納式バルカンポッド、更に背部に対艦対空ミサイルランチャーという重武装であった。6連ミサイルポッドと対艦対空ミサイルランチャーは主に水中航行時に使用し、6連バルカンと接近戦用バルカンポッドは陸上活動時に使用したと思われる。


MSM-02 水中実験機

全 高 ? m 自重量 58.3t 総出力 1370kw センサー

有効半径

3150m
頭頂高 17.7m 総重量 95.4t 総推力 61.4t


 

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