●ルガーノ・カルテット
2000年4月27日(木)19:00/サントリーホール小
(演奏)
タマス・マイヨル(ヴァイオリン)
木野雅之(ヴァイオリン)
ジャンパオロ・グァテリ(ヴィオラ)
山下泰資(チェロ)
(プログラム)
パガニーニ :弦楽四重奏曲第3番 イ短調 作品4−3
プッチーニ :菊
−休憩−
ヴォルフ :イタリア風セレナーデ
ヴェルディ :弦楽四重奏曲 ホ短調
(アンコール)
ドニゼッティ :弦楽四重奏曲第5番より終楽章
モンティ :チャールダーシュ
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今日のプログラムは滅多にお目に掛かれない珍しい作品ばかり。パガニーニも全くのイタリア風で、第1ヴァイオリンの華麗なメロディが印象的。約30分ほどの大作で、特に3楽章からは4つの声部の躍動が素晴らしい。第1ヴァイオリンはパガニーニでは木野、プッチーニでマイヨルと交互に交代していた。
ヴォルフのセレナードは余り印象に残らず、ヴェルディでは素晴らし構築美を見せてくれた。この曲は「アイーダ」ナポリ公演がアクシデントで延期となった際、暇に持て余したヴェルディが作曲したという珍しいカルテットとのこと。暇つぶしの作品とはいえ、これはなかなか優れた作品で、演奏もオペラティックな面を浮き彫りにしている。アンコールは何とドニゼッティのカルテット。ドニゼッティがカルテットを作曲していたとは知らなかったが、全くもって今日は珍しい音楽ばかり聴けて嬉しい。