●J.S.バッハ没後250年記念
2000年4月26日(水)19:00/サントリーホール
(第1部)
教会カンタータ「神よ、我ら汝に感謝す」BWV29よりシンフォニア
指揮/小林道夫 パイプオルガン/松居直美
バッハ没後250年記念フェスティバルアンサンブル
コーヒー・カンタータ「そっと黙って、お喋りなさるな」BWV211
指揮/小林道夫 リースヒェン/本島阿佐子 シュレドリアン/原田茂生
語り手/小林彰英 フルート/佐久間由美子
バッハ没後250年記念フェスティバルアンサンブル
(第2部)
無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007
チェロ/堤 剛
2本のフルートと通奏低音のためのトリオソナタ ト長調BWV1039
フルート/藤井香織 フルート/佐久間由美子
チェロ/山崎伸子 チェンバロ/小林道夫
管弦楽組曲第3番 ニ長調BWV1068
指揮とチェンバロ/小林道夫
バッハ没後250年記念フェスティバルアンサンブル
(アンコール)
管弦楽組曲第3番 ニ長調BWV1068よりガヴォット
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最近はマタイ受難曲を中心にバッハを聴きこんでいるが、今日のようなアンサンブル曲やカンタータを聴くのも良いものだ。サントリーホールでは少し広すぎるかと思ったが、演奏の充実ぶりからして広い空間の隅々までバッハの音楽で満たされた。
バッハ没後250年記念アンサンブルはベテランから若手までをメンバーとしており、その演奏は極上。最初のシンフォニアから音の良さと活き活きとしたアンサンブルに魅了されてしまった。オルガンのコロコロと転がるような響きも心地良く、雨でしめった空気をカラッと爽快な気分にしてくれた。
コーヒーカンタータは父と娘のコーヒーを巡っての面白いお話がストーリー。こういった曲を聴いていると、当時のバッハの生活ぶりが見えるようで、バッハへの親近感が高まる。後半は堤氏の上手い無伴奏、それからフルートと多彩なプログラムが続く。フィナーレの管弦楽組曲では、高らかに鳴り響くトランペットが素晴らしく、快適なリズムでリフレッシュしてくれる。バッハは体にも良いと実感した。