●ウィーン八重奏団
2000年2月26日(土)14:00/王子ホール
(演奏)
ヴェルナー・ヒンク(ヴァイオリン)
フーベルト・クロイザマー(ヴァイオリン)
ハンス・ペーター・オクセンホーファー(ヴィオラ)
フリッツ・ドレシャル(チェロ)
ミラン・ザガット(コントラバス)
ペーター・シュミードル(クラリネット)
ロナルド・ヤネシッツ(ホルン)
シュテパン・トゥルノフスキー(ファゴット)
(プログラム)
モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調K.136
ブラームス :クラリネット五重奏曲 ロ短調Op.115
−休憩−
シューベルト:八重奏曲 ヘ長調D.803,Op.166
(アンコール)
ヨハン・シュトラウス:アンネン・ポルカ/ポルカ「浮気心」
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今年に入ってウィーンフィルのメンバーによる室内楽はこれで2回目。1回目はリング・アンサンブルで、会場は今日と同じ王子ホールだった。ここは室内樂を聴くにはちょうど良いサイズのホールだが、響きは紀尾井のほうがベター。そんな訳で、今日の演奏もライブな響きは今ひとつ。とはいえ、さすがコンサートマスターのヒンク氏を筆頭にくりひろげる音楽は上質である。
プログラムで最も期待していたのはクラリネット五重奏曲だが、これは郷愁といったブラームスらしさをあえて抑えた感じ。個人的にはもっとロマンチックに演奏して欲しかった。ヴェヒターを筆頭とするもうひとつのアンサンブルならきっと情緒一杯のブラームスになったのではと予想される。
シューベルトの八重奏も比較的さっぱりと清清しい肌触りでした。アンコールはやはりウィーンもので、こういった曲では思いっきり生き生きと演奏していたのが印象的だった。ちなみにヒンク&クロイザマーのコンビはウィーンやザルツのオペラでもよく一緒にプルトを組んでいるので、息の良さを感じた。