●東京交響楽団/東京オペラシティ・シリーズ第7回
 2000年2月5日(土)18:00/東京オペラシティ・コンサートホール
 秋山和慶(指揮)
 諏訪内晶子(ヴァイオリン)
 大谷康子(コンサートマスター)
(プログラム)
 コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
 バッハ   :無伴奏ソナタ第2番からアンダンテ(アンコール)
 −休憩−
 ブラームス :交響曲第2番ニ長調作品73
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東響のオペラシティシリーズは初年度完売となっていたが、2年目からは会員となっている。とはいえ、年間に4回ほどなのでシリーズという実感はない。プログラムは名曲を主体としたもだが、今日のように珍しいコルンゴルトなんかもあったりして魅力的。それにしても今日のプログラムには惹かれる。

コルンゴルトのヴァイオリンコンチェルト。諏訪内嬢の見事な演奏は素晴らしく、加えて絶妙なオーケストラのアンサンブルとあいまって、今日の最大の収穫だった。コルンゴルトはオペラ「死の都市」の作曲家として知ってるだけで、このような素晴らしいヴァイオリンコンチェルトを作曲していたとは。ヴァイオリン・ソロの響きには潤いがあり、音の厚味も十分。絶え間無く流れる抒情と高揚するロマンティシズム。素晴らしい!それにしても諏訪内さんへのカーテンコールは執拗に長すぎたのでは。

後半はブラームスの2番。大好きな曲だが最近、余り聴く機会がない。秋山氏の的確で安定した指揮運びで、大いに沸き立つブラームスとなった。コンコルドとブラームスという美味しい内容に大いに満足した。

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