●東京ヴィヴァルディ合奏団
2000年1月15日(土)14:00/カザルスホール
(演奏)
ヴァイオリン独奏:アンドリュー・コウジ・テイラー
東京ヴィヴァルディ合奏団
(プログラム)
ニールセン=バッハ:シャコンヌOp.32
ピアソラ :ブエノスアイレスの四季
−休憩−
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」
(アンコール)
ヴィヴァルディ:四季より冬の第2楽章
バッハ :G線上のアリア
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ピアソラとヴィヴァルディの四季を組合せたコンサートはよくあるパターンだ。昨年だけでもクレメラータ・バルティカとイタリア合奏団で聴いている。東京ヴィヴァルディ合奏団は以前何度か聞いたことがあるが、今回久しぶりに聞く。
最初に演奏されたバッハのシャコンヌはニールセンにより弦楽アンサンブルに編曲されたもので、バッハの神々しいひびきはそのままに弦合奏の素晴らしさが伝わってくる作品。さてアンサンブルは多少甘く、ピッチのずれが気にはなったが概ね良好。ピアソラの四季は何時聴いても魅力的だ。ヴァイオリン・ソロのアタックが難しいと思うが、全体に上手く捌けていた。
ヴィヴァルディの四季についてはファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテなどの名盤が多数あり、よほどの演奏でないと惹きつけるのが難しい演目。テイラーのソロはスピーディさが不足していて今一つ魅力を感じられなかった。アンサンブルにももっと気合と緊張感が欲しいところ。