●ハンガリー国立ブタペスト・オペレッタ劇場ガラ・コンサート
 2000年1月10日(月)14:30/横浜みなとみらい大ホール
(演奏)
 マクラーリ・ラースロー(指揮)
 カロチャイ・ジュジャ(ソプラノ)
 オズヴァルド・マリカ(ソプラノ)
 コヴァーチュ・ジュジャ(ソプラノ)
 シャーファール・モーニカ(ソプラノ)
 コヴァーチハーズィ・イシュトヴァーン(テノール)
 ニャーリ・ゾルターン(テノール)
 チェレ・ラースロー(テノール)
 ハルシャーニ・フリジェシュ(バリトン)
 ベンコーツィ・ゾルターン(バリトン)
 ブタペスト・オペレッタ劇場管弦楽団/合唱団/バレエ団
 サンタ・アンサンブル(ジプシー・バンド)

(プログラム)
 第1部
 J.シュトラウス
  ポルカ・シュネル「ハンガリー万歳」
  「ジプシー男爵」より「ジプシーの歌」
  「ジプシー男爵」より「私は字を書くために生まれてきたんじゃない
  「ジプシー男爵」より「気軽で若者だった僕が」
  「ウィーン気質」より「おはよう、ペピ」
  「ジプシー男爵」より「うそ鳥が神父となり」
  トリッチ・トラッチ・ポルカ
 レハール
  「パガニーニ」よりワルツ
  「フリーデリケ」より「いとしい娘よ、どんなにあなたが好きか」
  「ジプシーの恋」より「ツィンバロンの響きを聞けば」
  「メリー・ウィドウ」より「マキシムの歌」
  「ルクセンブルク伯爵」より「ぶらりぶらり暮らしましょう」
  民族楽器によるハンガリーのジプシー音楽
  「メリー・ウィドウ」より「浮気鼠の歌−カンカン」
  「メリー・ウィドウ」より「女・女・女のマーチ」
 第2部
 レハール
  「エーファ」よりワルツ「エーファ」
  「微笑みの国」より「君こそ我が心」
  「ウィーンの女たち」よりネッヒレディル行進曲
  「メリー・ウィドウ」より「ヴィリアの歌」
  「微笑みの国」より「私の愛は、あなたの愛」
  「メリー・ウィドウ」より「唇は語らずとも−メリー・ウィドウ・ワルツ」
 カールマン
  「モンマルトルのすみれ」より「今夜、私は夢見た」
  「伯爵家令嬢マリツァ」より「聞えるジプシー・ヴァイオリン」
  「サーカス・妃殿下」より「好きな人に捨てられた」
  「伯爵家令嬢マリツァ」より「ウィーンへ愛をこめて」
  「伯爵家令嬢マリツァ」より「もう一度踊りたい」
  民族楽器によるハンガリーのジプシー音楽
  「伯爵家令嬢マリツァ」より「来てくれ!ジプシー」
 パウル・ハブラハム公
  「ヴィクトリアと騎兵隊」より「そう、ハンガリー娘のことが」
 カールマン
  「伯爵家令嬢マリツァ」より「ヴァラシュディンへ行こう」
  「伯爵家令嬢マリツァ」より「プスタのブリュネット娘」(フィナーレ)
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ブタペスト・オペレッタは「チャールダーシュの女王」をオーチャードで見たことがあるが、ガラ・コンサートは今日が初めて。ステージの前半分は歌手や踊り子達のためにを広く空けられていて、奥まったところにオーケストラがレイアウトされていた。

プログラムはガラに相応しい盛りだくさんの内容で、美しい衣装の数々を着こなした歌手達の美声に、美しくて楽しい踊りの数々。それにラカトシュならぬジプシーヴァイオリンとツィンバロンも楽しめるという豪華なコンサートだった。特にツィンバロンは目隠ししながらの演奏で、大道芸人さながらの超絶技巧が大いに受けていた。

オーケストラのアンサンブルもすこぶる素晴らしく、ホールの響きの良さとあいまって心地よいウィーン音楽に酔いしれることが出来た。歌手や踊り子達のノリの良さも最高。客席から歌手が登場したり、ステージと客席の垣根を感じさせないアット・ホームな雰囲気に満ちていた。彼らは全くのエンターテイナーであると同時に、彼ら自身が演奏を100%楽しんでいる様子だった。今年に入って一番盛り上がったコンサートだ。


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