●プラハ国立歌劇場・日本公演『魔笛』
2000年1月9日(日)16:00/東京文化会館
指揮 :リハルド・ハイン
演出 :ラディスラフ・シュトロス
ザラストロ :ミラン・ビュルガー
タミーノ :トマーシュ・チェルニー
夜の女王 :エリザベス・カーター
パミーナ :ルドミラ・ヴェルネロヴァー
待女1 :シモナ・プロハースコヴァー
待女2 :シルヴァ・チムグロヴァー
待女3 :パヴラ・ヴィコパロヴァー
弁者/武士2:ルカーシュ・クレマー
僧1/武士1:ウルフリート・ハーゼルシュタイナー
パパゲーノ :マルティン・バールタ
パパゲーナ :ガクマル・ヴァニュカートヴァー
モノスタトス:イジー・ファルシュカー
童子1 :イトカ・プートヴァー
童子2 :テレザ・シナーチョヴァー
童子3 :スザナ・ハンズロヴァー
プラハ国立歌劇場管弦楽団/合唱団/バレエ団
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プラハ国立の魔笛は3年ほど前にオーチャードで見たことがあり、今回の魔笛も前回と同じプロダクションだった。舞台も同じなので前回の場面を思い出しながら、ゆっくりと楽しんだ。改めて感じることは舞台のシンプルさ故にドラマ展開がとてもスムーズでスピーディなこと。これにハインの指揮がハイテンポであれば、もっと爽快な魔笛になったのではと思う。そういえばオーケストラは3年前のほうが良く鳴っていたのでは。今回は少しアンサンブルが弱かったようにも感じた。
歌手陣には概ね満足できるレベルで、特にテームスの代役として登場した夜の女王役、カーターは素晴らしい出来映えだ。絶妙のコロラトゥーラ−に暫し酔いしれてしまった。今回のプラハ国立は通称ドイツ劇場のほうだから、ドイツ語は本場もの。昨年来日したプラハ国民オペラが生粋のチェコ物を得意としているのと対照的だ。