●東京交響楽団特別演奏会
 2000年1月8日(土)17:00/オーチャードホール
 指揮=大友直人
 ヴァイオリン:古澤巌*
(プログラム)
 ヴォ−ン・ウィリアムズ:ひばりは上がる*
 タンブロジオ:カンツォネッタ*
 ラフマニニフ:ヴォカリーズ*
 ディニク:ひばり(民謡)*
 モンティ:チャルダッシュ*
 マスネ:タイスの瞑想曲*
 カールマン:チャールダーシュの女王より私の故郷は山にある*(アンコール)
 −休憩−
 チャイコフスキー:幻想的序曲「ロメオとジュリエット」
 レスピーギ:交響詩「ローマの松」
 アンダーソン:そり滑り(アンコール)
 アンダーソン:舞踏会の美女(アンコール)
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前半は古澤巌のヴァイオリンで名曲の数々を。それぞれの小品はイギリス、イタリア、ロシア、ハンガリー、フランス音楽で綴られ、まるでヴァイオリンによる音楽の旅を感じさせる。コンチェルトと違いヴァイオリンソロのデリケートな表情を聴き取るにはオーチャードは広すぎる感があるが、それぞれの小品の魅力を存分に楽しめた。

大友氏と古澤氏の面白いトークもあり、タイフーントリオ解散の理由も紹介された。本物のジプシーバンドが日本に来るようになって、偽ジプシーではかなわないとのこと。また古澤氏はこれからリサイタルに専念するとのこと。後半はチャイコフスキー、レスピーギと威勢の良いオーケストラ曲で。こういった曲は演奏にも力が入りそうだが、大友の指揮は大げさな表現を避け、自然体の音楽作りであった。S席3500円というコストパフォーマンスにも満足した。


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