●ウィーン・オペラ舞踏会管弦楽団/ニューイヤーコンサート
2000年1月4日(火)19:00/紀尾井ホール
(演奏)
メラニー・ホリデイ(ソプラノ)
イザベラ・ラブーダ(ソプラノ)
リシャード・カルチコフスキー(テノール)
ウヴェ・タイマー(指揮)
(プログラム)
ヨハン・シュトラウスU:
ワルツ「ウィーン気質」作品354
オペレッタ「ウィーン気質」からポロネーズ
ワルツ「春の声」作品410
ポルカ・シュネル「浮気心」作品319
オペレッタ「ヴェニスの一夜」から入江のワルツ
オペレッタ「ウィーン気質」から伯爵夫人のマーチ
オペレッタ「こうもり」からチャールダーシュ・故郷の響きは
ワルツ「酒・女・歌」作品333
オペレッタ「ヴェニスの一夜」から二重唱「私の愛のお返事は今度・・・」
オペレッタ「こうもり」から三重唱「何故、この苦しみ」
−休憩−
ツィーラー:オペレッタ「会計主任」からワルツ作品518
カールマン:オペレッタ「伯爵家令嬢マリツァ」からジプシー・ヴァイオリン
ユーレク:「ドイツ騎士団連隊行進曲」作品6
ツィーラー:ヴィーナー・リート「ウィーンいち美しいウィーン娘」
ヨゼフ・シュトラウス:ポルカ「鍛冶屋」作品269
レハール:オペレッタ「ジプシーの恋」からツィンバロンの響きを聞けば
ランナー:「タランテラ・ギャロップ」作品125
J.シュトラウスU:オペレッタ「ウィーン気質」からヴィーナー・ブルート
J.シュトラウスU:オペレッタ「こうもり」からシャンパンの歌
(アンコール)
カールマン:オペレッタ「チャールダーシュの女王」からヨイ・ママン
J.シュトラウスU:「ラデッキ−行進曲」
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2000年最初のコンサートは舞踏会オケのニューイヤーコンサートで、ウィーン音楽の美味しいところを楽しめた。ワルツ、ポルカといった管弦楽曲にオペレッタのハイライトを織り交ぜ、変化に富んだ内容。オーケストラはフォルクス・オーパーのメンバーを主体としているためレベルは高く、ウィーン情緒に溢れている。しかも豪華歌手達が加わるので大いに盛り上がった。
特にラブーダのロザリンデは絶品で、チャールダーシュは目が覚めるほど上手かった。ホリデイの歌は演技が多少過剰気味ではあるが、ベテランという感じ。カルチコフスキーも渋みもあってとても耳当たりの良い歌だった。もっぱら室内楽専門の紀尾井ホールでこういったオペレッタを聞くとサウンドが充実していて素晴らしい。