ゆず「トビラ」ツアースタート

今やオリコン1位まで駆け登った彼らの1年ぶりのアリーナツアーが横浜アリーナから始まった。

今回の新譜「トビラ」は二人のこれまでの楽曲とここ何年かの変化を表現した素晴らしいアルバムだと思う。夏のアルバム「ゆずマンの夏」は僕自身名作だと今でも思ってる。とくに「〜嘘の数が増えるくらいなら一生が一瞬で終わった方がいい〜」と歌うチョコレートには脱帽だった。この曲を何度車で聴いたことやら、、、。そんな彼らが数ヶ月の間(1ヶ月だとか?)でこれだけのパワーのあるアルバムを造り出してくるとは思わなかった。何曲かは今年の始めにデモ的なセッションの時に聴いていたが、、。本当にパワーがある。


今回のステージも構成もこの新しい「ゆず」の一面をどう造り出すかが問題になった。北川悠仁の新たなるトライと岩沢厚治の不変への力強さみたいな、、。ステージも内容もまだまだ変わっていくだろうが、横浜アリーナでのライブはツアーの始まりとしてはとてもクオリティーの高いものだったと思う。この変化に観客である一人ひとりが自分で描いている「ゆず」像をどう捉えていくのだろうか?とても怖いトライだ。どう映ったのだろうか?

恒例に成ってしまった曲順審議が連日連夜リハーサルの後に繰り返されて。あれだけ夏の球場ツアーで悩んだのに、、、。でも、それもこれもみんな未来へのトライだと僕は思う。100人いれば100通りの曲順が成り立ってしまうだろうから。北川悠仁を中心にいろいろなアイデアが出た。そして、舞台美術への連動も考えてのアレンジも。夏の球場で初参加したキーボードの伊藤隆博がバンドの演奏面をしっかり創ってくれた。もちろん、これまでのメンバーの百合っぺ、ジーコの頑張りも良かったし、新メンバーとなった伊東ミキオ、黒沢秀樹の二人も良い。バンドリハでも集中出来ていたと思う。最初は小さなスタジオでみんなの音を感じながら意見を出し合い、大きなスタジオに移ってライブ会場での音響を意識しながらのリハーサル進行も狙い通りに出来たと思う。


ステージ内容はこの段階では書けないけど、とにかく「トビラ」というアルバムを意識しての新しい「ゆず」のステージにはなったと思う。そして、会場に入ったときから終演の客電(会場のあかり)が明るくなまでじっくり感じて欲しいライブになってると思う。一瞬たりとも見逃さず、ライブに釘付けに成ってて欲しい。そしてアルバム「トビラ」を何度も聞き込んできて欲しい。そこから新たなるの驚きが絶対にあるステージだと思うから。


ライブツアーが始まった。最初の2本が終った。そしてそれは非常にやりたかったライブが出来たと思う。これから先もっともっと良いライブの為に試行錯誤が出てくるだろう。そうまだまだ「先」を見て行かなければね。頑張らねば!!


最後にいろいろ「ゆず」に対する御意見、御感想をいただき感謝してます。一人でも多くのファンの方々に納得のいくライブを目指して「ゆず」「オリオン」「スタッフ」が頑張ってます。僕はライブは自由に観て欲しいです。強制も嫌いです。ですがカメラの多さには辟易してます。お願いですからフラシュだけはやめて下さい。「暗やみ」は演出のための暗さなのですから。記念に写真を撮りたい気持ちも理解できますが、ライブにおいてだけはやめて欲しいです。お願い致します。暗やみには暗やみの演出があるとお考え下さい。お願い致します。

今週末からは長い長いロードに出ます。もっともっと良いライブを目指して。

   
   2000/11/ 7 深夜自宅にて