「ゆず」2ndツアー 1999「サクラサク」ツアー満開で終了(99.3/22~5/23)
「ゆず」の2ndツアー「サクラサク」全23公演が札幌厚生年金会館を終え全て無事終了した。彼らにとって、最初のロングランツアーであり、年末の体育館ツアー同様、バックバンドもサポートメンバーもない二人だけでの全曲演奏だった。そのプレッシャーは相当のものだったに違いない。でも、本当に1本1本を全力で頑張ったという感じがする。もちろん出来の良い日悪い日が当然あったが、、。
彼らのステージは流れが大事だ思う。今回は登場からの前半部分、中盤での見せ所と聴かせ所、そして終盤の仕掛けからの今回の目的(テーマ)の大きく分けて3つのコンセプトが立ち上がりのプランだった。
セットプランは、メンバーの北川悠仁のアイデアを基に進めた。ボズ(彼らの事務所社長)である稲葉氏の全体のコンセプトも大きなテーマだった。また、陰の仕掛け人であるDG(ディスクガレージ)の黒木氏のステージ全体の仕込み、仕掛けも大きな要素であった。そして「ゆず」らしいステージプランが出来上がっていった。また、それに合わせて曲順も流れを作っていった。必要となったアイテム探しは大変な動力だったが、良いものを作るという目的が非常にはっきりしているので、全スタッフが目的意識が高かったような気がした。サポート役のスタッフも実に「ゆず」が好きな連中が集まったような気がする。それは、稲葉氏の求めていたものであり、楽屋でのスタッフの話に必ず「ゆず」のステージの出来事とかの話が咲いた。みんなが「ゆず」が好きなのだ。
それでも、最初の戸田でのゲネプロ(会館を使ったリハーサル)までは、舞台セットの転換も、照明プランも決まらず、考えながら進めていった。暗転でのセットチェンジが上手くいったのも良いスタッフが集まったからだろう。また、照明のプランも最初のプランからは、変わっていった。音響のテーマは、会場全体で彼らの「音」が聞えれる事だった。それは、「ゆずっこ」(ゆずのファンのこと)が、全曲を「ゆず」と唄うのである。だから、自分の声と「ゆずの音」が程よく良いバランスになるのが良いのである。大きくとてもシンプルがゆえに難しいテーマだった。2階席の前後左右までもそれを求めた。本当に「ゆずっこ」の唄は凄いものがあるのだ。
中盤の曲順は決めず、当日本番のステージ上で自由に彼らがで決めた。だから、我々も本番まで知なかった曲もあった。その雰囲気が観客にどう伝わったかは、当日の観客一人ひとりの気持ちだろうが、「ゆず」の二人はステージで悩みもがきながら演奏をしていた。ただ、演奏が思い出しながらで何回かミスがあり、それがどう伝わったか?それをプロ(お金を取る)としてどうとるか。ライブの面白さといえば、思い掛けない出来事だったりするのだが、どう伝わったか、、、。
アンコールでどうしてもやっておきたい事があって、リハーサル合宿の時にメンバーにお願いした。それは「ゆず」の凄さを伝える事。つまり路上でのパフォーマンスをステージに持ち込みたかった。つまり「生声、生演奏」で唄って欲しかったのだ。体育館では無理かもしれないが会館では絶対に出来ると思った。NHKホールのセンターで、大阪フェスティバルホールで、、、。全会場で「ゆず」の生声を聴かせて欲しかったのだ。そして、それはゲネプロとかでは判らず初日で証明されるまで、大きな賭けだった。でも、そこには、とても大きな感動が待っていた。僕自身何回かの震えを今でも覚えてる。凄かったな〜。
そうそう、それと同じように、いやそれ以上に今回のテーマは「サクラ」だった。「1曲の間に生のサクラを咲かせたい」がテーマだったのだ。これは、大きな問題だった。毎回条件の違う会場、大きな会館の良い条件ならまだしも、関西圏の古くからの会館は条件が悪く、とても大きな問題があった。おまけに書割り的なサクラでなく、あくまでも本物を求めたから余計だった。出し方を悩み運び方も悩んだ。結局、曲の中で花を咲かせるのは出来なかったが、「サヨナラバス」のイントロで満開のサクラが浮かび上がるシーンは、今回のメインテーマであった。全会場で満開のサクラを咲かせたスタッフに感謝したい。ありがとう。
今回は素晴らしい思い出と共に今終了した。参加した関わり合った全スタッフに感謝したいです。ありがとうございました。そして、未知なるトライをした「ゆず」の北川悠仁、岩沢厚治には「お疲れさん、ご苦労様」と言いたいです。そして「ありがとう」もね。
でも、彼らはまだまだ歩みを止めることは出来ないのだ。秋にはアリーナツーがもう待っている。そう、まだまだこれからなのだ。「ゆずの歩み」は今、始まったばかりでこれからのようだ。僕も彼らと一緒に頑張らねば!
1999/5/26 久し振り家に帰ったらサボテンが花を咲かせてました 良い夜 自宅にて
「サクラサク」ツアー演奏基本曲目
M-1月曜日の週末 M-2 四時五分 《M C》〜する M-3 ル・ル・ル
M-4 始発列車 M-5 いこう
M-6 (日替わりバラード) 暗転→セットチェンジ
M-7 (日替わり) M-8 (日替わり)
M-9 朝もやけ M-10 いつか 暗転→セットチェンジ
M-11 夏色 M-12 贈る詩 M-13 街灯
M-14 てっぺん M-15 少年 M-16 サヨナラバス
EN-シュビドゥバー
最終日の記念撮影