「ゆず」2ndツアー 1999「サクラサク」ツアー前日

北川悠仁と岩沢厚治の二人から成るユニット「ゆず」。昨年の彼らの飛躍は想像を絶した。路上から一気に体育館まで駆け登ってしまった。そして、そんな彼らの今年最初のライブでありツアーが始まる。

いつものようにみんなで構成を考えた。まだ、内容は書けないが、随所に見せ所、聴かせ所、笑わせ所がある。彼らならではのステージ構成だと思う。今日最後の通しリハーサルが行われた。彼らの最大の演出家は彼らであり、そこに必要なものは「観客」なのだ。我々スタッフ相手に北川悠仁と岩沢厚治が本気でライブ形式を想定したリハーサルなんて出来ないのだ。「やり取り」「しゃべりと間」「曲間」、、。どれをとっても観客との呼吸なのである。そして、拍手という人数によって変わるものは、実際の人の気が無いとダメなのだ。

彼らのツアーはというかライブへのとらえ方は、真剣そのままなだ。だから我々スタッフも意見を言いながら、構成を真剣に考えることが出来る。会館でのライブとか長いツアーの経験は少ないながら、ライブへの意気込みは大きい。長くもひとつひとつの積み重ねのツアーを彼らなりにどう乗り切れるか。そして僕らがどれだけ助けることが出来るか。良い思い出を作りたいと思う。そして、このツアーの全会場が売り切れた状況を嬉しくも真摯に受け止めて、観に来る観客ひとりひとりにも良い思い出を与えたいと思う。

   
   1999/3/21 戸田市文化会館 ツアー前日楽屋にて