「ゆず」緊張の初の対面!!

久し振りにTNの話を。

今月(10月)にBSで放送される特番の中での企画で「ゆず」との共演があった。これが本邦初公開の凄い面白いシーンの連続で楽しく実に見応えのあるものになったと思う。

9月27日都内某所にて撮影があった。TNは今レコーディング中で「ゆず」もツアーのリハーサル中の真っただ中で、実に難しいタイミングでのスケジュール調整だった。実は相変わらずTNはスケジュールも決まらず、やっとレコーディングモードに成りかけたところで、この共演も見えない部分(どういった内容になるか会うまで分からなかった)が多く、彼自身も直前まで悩んでいた。

一方で「ゆず」の北川悠仁と岩沢厚治の二人もどの様な内容になるか不安を抱えていた。岩沢君はTNの以前からの大ファンで、殆どの曲を知っていて、今回の初対面も期待が大きかった。だが、リーダーの北川君の方は殆どTNの曲を知らず、会うまで「不安でやりたくねぇ〜」を連発していた。


この企画が持ち上がった時、僕自身どちらのアーチストも良く知ってるので上手く行けば良いものが出来るけど、その内容次第ではとてもつまらないものになる気がした。「ゆず」は今とても勢いがあり自分達の世界を作りかけているし、TNに至っては今まで他のアーチストとの共演などしたことが無いのだから、、、。そんな中、台本も無くぶっつけでライブ(舞台がある)の形をとっての本番録りをやるのだから、期待と不安の入り交じった緊張感があった。



TNの良さというか凄さに瞬発力みたいな本番で凄いパワーがでるところがある。リハーサルでは出ないエネルギーみたいなものが。そして、最近の傾向で本番でのアクシデント的な突発的流れを変えたりするところがある。素晴らしいスタッフがそこにはいて、彼の瞬間的な考えに反応して、その場で対処をするみたいなことである。ライブの本番中に曲順を変えたりすることもあるのだ。でも、スタッフがそれを見事なまでに応対してるところが彼のライブスタイルの集大成の様な気がする。今回も直前まで、その流れを作ることが出来ず(TNの考えが出ない)それでも当日に向けて全スタッフ前向き事を進めたのは本当に良いチームワークだったと思う。彼は恵まれてるな〜。


そして、今回の「ゆず」との共演も殆どぶっつけ本番だった。前日にTNが軽く一人だけでリハーサル(音合わせ)をして、「ゆず」との絡みシーンの流れを舞台上でスタッフに説明をした。テーマはずばり「ドキュメントだ」と。「ゆず」が会場に着いたところからカメラは録り続けること。そして、彼らのライブ(舞台上での演奏してるシーン)をTNが観る。そこからはTNが進行をする。それだけだった。後は当日に「何か」が出来るのだと。もうこの時点、僕も何となく流れが見えて上手く行く気がした。

その日の夜、「ゆず」のリハーサルに行き彼らに流れを説明して、とにかく「ライブでドキュメントだ」と。当然彼らは不安でどうなるのか?一緒に演奏(企画段階であった話)するの曲は決まったのか?と訊かれたが、「そんなのは無い。現場処理だ」と応えるしか無かった。少しでも彼らの味方になってやろうと思うのだが、キャリアの違いが大きすぎるのは仕方ないことだと思う。頑張れ「ゆず」って感じで当日を迎える。



ゆず」はツアーリハーサルをしてから午後8時に収録現場のスタジオに着いた。そのリハーサルの最後は、そのTNとの共演に気が向いてしまい、リハーサルを早くやめてしまったらしい。TNのスタジオに入るところから撮られるのだから、元気だけは出して来いよと励ましたが、TNおよび撮影スタッフのその多さに彼らが怯んでしまったようだ。もっと少数のスタッフでやってるのだと彼らは思ってたらしい、、。もはや自失ぼう然の彼らを励ますが、全く正気を失ってしまってるのだ。そんな彼らを促しながらサウンドチェックを始める。まず、始めに岩沢君から。いつものように始めるが「全然大丈夫です」本当だろうか?ある程度は作っておいたが、、。次は北川君ってところにTNが登場する。驚く彼らをTNに紹介する。さぁ始まりだ!!




ここからは、ライブだった。「ゆず」の二人がスタジオをTNに見送られて去るまでの2時間弱のライブは壮絶に楽しかった。その流れは言葉では表現できないし、彼ら三人の例えば顔、態度、言葉などどれをとっても驚くくらい新鮮だった。この模様はBSでしっかり流れると思うので、ぜひ観ていただきたいと思うし、僕自身もとても楽しみだ。面白かったライブ。良い思い出ができた。



後日談で、「ゆず」の二人はとても感動と感激で強烈なイメージを受けたみたいで、北川君の方がその強烈な印象が大きかったようだ。当日、本物の前で演奏(コピー)が出来なかった岩沢君も改めて凄く感動したらしい。一方のTNはその若さと何かを感じ取ったらしく「ゆず」の話で盛り上がった。また、スタジオを出ていった彼らをカメラが追わなかったこと(彼らのライブ後本音を聞きたかったということ)をとても悔しがっていた。



この共演は見応えのある場面が多いので、BS放送をぜひ観て欲しいです。