MOON RIDERS '98 「公開記者会見プラス」

4月3、4日新宿日清パワーステーションでラーダーズの公開記者会見と演奏のライブをやった。何でも8社目のレコード会社への移籍らしい。新しい会社はキューンソニーだそうだ。つい何年前には東芝EMIにかわったと思ったのに、、、。でも僕にはライブをやれる環境が大事なので、今年の夏のツアーも含めて、これから頑張って欲しいのだ。

さてさて、そのライブの話を。鈴木慶一氏のライブプランは毎度毎度、一般常識ってやつを崩してくるのだが、今回のプランにも驚かされた。結果がどう転ぶか分からないながら、楽しんでる自分が居るのも不思議だ。やる側の楽しみってやつでしょうかねぇ。まぁ、場所が僕のホームグランドのような日清パワーステーションだけってことも楽しめる要素だったと思うのですが、、、。

そのプランだが、まず記者会見をオープニングにやり、その後アンプラグドでライブをやると。そこまでは簡単だったが、ビートルズのレットイットビーのような記者とかに囲まれてメンバーは車座に向かい合い演奏をする。その為には観客席とステージの垣根を無くしたい。また、開場時には、全体を白布でおおい、豪華な「花」だけがライトに照らし出されて、切掛でその布をとり、会見場から見え始める。記者会見の最後に楽器が見えるというものだった。また、会見場のプランも当初は円卓にメンバーが座り、卓上マイクニ向かって行う予定だった。とにかく淡々と会見とプラスのライブ(これが新曲だけにおさまらず火の玉ボーイからも演奏)をやるのが目的だった。何度かのミーティングで会見のゲスト司会者が決まり、セットもソファやテーブル、煙草などなどリラックスできる部屋のようなものに決まった。当日までにそのセットの為に家具屋巡りなどをしながら、赤いジュウタンもひくことになり立派な会見場の準備できた。

そして、ステージは30センチの高さ、慶一氏、武川氏、良明氏の3人は客席内と決まった。以前「たまの花見」を日清パワーステーションで行った時に客席内にゴザをひいてメンバーが演奏したことが有ったが、今回は内側を向いてしまってるため、お客からは後ろ姿しか見えないのだ。もっとも両側の慶一氏、良明氏の二人は幾分でも顔が見えるが、武川さんは全くの後ろ向きだ。そして2階席からは殆どフロントの3人は見えないのだ。観客の半分はメンバーを見ることが出来るが、立ち見の多くはライブを映し出すモニターのお世話にるという。

ライブは1日目は清水ミチコさんが見事にピアノを奏でながら、矢野顕子あり加藤登紀子ありで面白かった。そして圧巻というか観客に囲まれながらのライブを撮った映像は必見だと思う。「ここは何処?何処でライブしてるの?」って感じでムービングのカメラあり、メンバーの普段と逆の顔越しに見える観客。良い映像だと思う。夏のライブとレコーディングを含めて商品にするとか、、。僕も早く観たいものだ!!

二日目は、能地祐子さんがトークの形でメンバーをいじめてました。サエキケンゾー氏が記者に紛れて質問しましたが時間が足りなかったです。グループへの質疑応答は時間がかかりますね。

お二人には無理な進行をお願いして、そしてそれらを嫌な顔ひとつせず、見事に進行して頂き感謝感激です。「ありがとう」。清水さんは初のライブの時の舞台監督をやった関係で懐かしくも、新鮮にその芸に笑わせてもらいました。機会が有ったら観たいものです。また、能地さんも何度目でしょうか。本当に無理なお願いをきいていただきありがとうです。今度の10日は健太さんにお世話になります。


僕はこのセット気に入りました。自分で言うのも変ですが決まるセットって少ないんですが、全体が見事にはまってた。「大人」って表現するのでしょうか、観客のノリも理解したうえでのセット。また、絶対にオッケーを出さないであろう企画を承諾して下さった日清パワーステーションの嶋田さん。ありがとうです。そういえば、この日清パワーステーションが今年の6月を持って閉まるそうです。大大大ショックです。このような場所が無くなるのは、ある意味日本の音楽が死ぬみたいなものです。どうして会社のトップは理解出来ないのだろうか。日清パワーステーションという10年の歴史が勿体無いと思うには僕だけではないはず。ここを無くすという発想には理解出来ないものがある。企業なのでしょうかね!!


とにかく良いライブでした。メンバーを直接観れなかった人には申し訳無かったですが、それがライダーズともいえます。アンケートも読みましたが不満を書いた人は皆無でした。慶一氏が狙ったものを観客が理解したって事でしょう。僕も本当に納得してライブが出来たと思いました。さてさて、夏のツアーにはどんなアイデアが出てくるのでしょうか。楽しみです。

追 伸

その打ち上げの帰り道で僕は携帯電話を落としてました。それを家の近所の方が拾われて見事に帰ってきました。またもや際どいところでセーフでした。今年もまだついてますね。拾われた北川さんこの場を借りて「ありがとうございました」

演奏曲目

鬼火

D/P

欲望

ラム亭のママ     武川

愛を教えよう    白井

Mr.Sunshine    博文

クラッシュ万事休す 岡田

もうひとつの明日   かしぶち

ちょっとfallin'love〜いまの君はピカピカに光って〜スーパーフレンド  慶一

朝日の当たる街(新曲)

彼女はプレイガール(新曲)

物はこわれる人は死ぬ3つ数えて目をつぶれ

夢がみれる機械が欲しい

アンコール

恋人が眠ったあとに唄う歌

酔いどれダンスミュージック

      

        4月3日清水ミチコさんと。       4月4日能地祐子さんと。