1999.8.20「モリナオヤ」伝説のライブ

1999年8月20日(金)中野サンプラザで歴史が始まった。


この中野サンプラザでのライブは本当に素晴らしかったと思う。彼自身の作品の「太陽」「自宅の背景」「教室の背景」それらを使ったコントと歌の構成。また、良い新人に出会えたという感じがした。本番日でありながら、舞台セットを使ってのひとつひとつの情景描写を照明を作りながら当日3時間もリハーサルをした。それでも彼は、めげなかった。


彼の初舞台は、そのまま我々スタッフも含めてみんなが初舞台なのだ。段取りの打ち合わせをしても、決してそのまますんなりと進行が進まない。いらついても怒れない戦い。みんな頑張ってるのだから、、、。それでも、ミスをしたら怒らないといけない。みんなが頑張らないとモリナオヤのワンマンライブは出来ないのだから。そのまま、時間とともに本番に進んだ。


モリナオヤの良いところは「自分」を持ってるということだろう。しっかりと「やりたいこと」と「やりたくないこと」を自分の表現で出来ることだ。まだまだ、照明の使い方、イメージの中だけのギャクなど沢山あるがそれでもやりたいことを明確に持っているのが良いと思う。舞台の使い方などももっともっと時間をかければ素晴らしい構成になったと思う。


本番は前半はばたついていたが、後半は良く頑張ったと思う。そして、大きかったのがファンの存在。路上でしか演奏をしてないモリナオヤの楽曲を殆ど一緒に唄い、飛び跳ねてくれた。後日談だが、一時サンプラザ側から「これ以上、飛び跳ねるなら、オーケスラピットの補強をしてないので、中断してほしい」と言われていたのだ。それくらい、観客と一体になってたライブだったと思う。


そして、今後彼がどのように変化していくのか非常に楽しみになった。彼の歌は決して歌だけでは留まらずに美術という物を含んでの視覚共々の作品になっていくように思える。本当に楽しみなアーチストが出てきた。次のライブは10月に渋谷の「屋根裏」でやるのが決まった。しかし、もうすでにそのチケットがこの日のサンプラザで全て売り切れてしまったのだ。驚きであると共に多くの方々に見て欲しいものだ。


近いじかレコード会社も決まりレコーディングもあると思う。だが、彼のライブは必見だと思う。「モリナオヤ」をチェックせよ!!


演奏曲目

M- 0 オープニング M- 1 自転車 M- 2 ボクらは子供 《M C》 M- 3 いつもの通り道

M- 4 ホントのジブン 《コント》 M- 5 黄色いクレヨン M- 6 作りかけの箱船

M- 7 花火 M- 8 うたいたいウタ 《コント》 M- 9 1+1 《コント》 M-10 ジブンシダイの丘

M-11 消えないシャボン玉 《M C》 M-12 バイバイまたね アンコール 

E- 1 それが答えになるよ 《M C》 E- 2 夕空の紙飛行機