ごあいさつ

Miracle 5 Yearsへようこそ。

21世紀の現在からジャズとロックの歴史を振り返ると、どちらの音楽も様々なスタイルの変遷とともに、爆発的セールスと高評価を得た歴史的名盤、賛否両論を巻き起こした問題作、長い時間を経て徐々に高い評価を得たアルバム、あるいはその反対に、発表当時そこそこ売れたのが信じられないような作品まで、実に数多くのアルバムが残されてきました。このサイトでは、そんなジャズとロックの半世紀以上に及ぶ歴史の中のほんの一瞬、1968年から1972年までのたった5年の間に発表された、あるいはこの期間の音源を使用したアルバムだけをご紹介しています。

一般にこの時期は60年代から70年代への過渡期と位置づけられていて、解説書によくある10年区切りの章立ては1970年でばっさり二つに分けられてしまい、いまひとつ全体像が把握しにくくなっています。10年ごとにその時代の音楽を総括していくという編集方針もわからなくはないのですが、どちらかというと私はその後の音楽を変貌させた新しい音楽が生み出された瞬間や過程に興味があるので、それを満足させてくれる本に出会うことはあまりありません(もちろん、そういう編集方針の解説書もあります)。ならば自分でまとめてみたらどうだろう、と大それたことを考えて作ってみたのがこのサイトです。

ジャズ及びロックの歴史上で過渡期と位置づけられている時期はいくつかありますが、その中でこの1970年前後の数年間ほど変化の大きい、そして中身の濃い過渡期は他にありません。それは、作品が生み出されてから30年以上も経過した昨今のアルバムチャートに、いまだにこの時代に関係する作品が続々と登場している事実からもわかります。これは、いったい何故なんでしょう。名盤や問題作と呼ばれる作品が、どうしてこの時期にこれほど集中しているのでしょうか。そうなるべき必然があったのか、あるいは本当に奇跡が起こっていたのか。真実はわからないかもしれませんが、あれこれ考えを巡らせてみるのは楽しいものです。

...と大風呂敷を広げてしまいましたが、私の持っている知識などしれたものです。このサイトを立ち上げようと思いついて以来、なにかと気にかけてアルバムを聴いてみたり資料を集めたりして勉強していますが、どうしても得意不得意や興味の問題もあって、取り上げられる話題やアルバムにもきっと偏りがあるでしょう。その点はどうかご了解下さい。

どうぞよろしく。

Miracle5 < miracle5 @m78 .com > 


参考資料

このサイト作成にあたっては、参考として主に以下のようなものを使用させていただいております。アーティスト、執筆者、編集者、その他なにかしら関わりのある皆様、ありがとうございます。お世話になっております。

  • CD音源、Video映像
  • ライナーノーツ(日・英)
  • 月刊レコード・コレクターズ各号(ミュージック・マガジン)
  • ロック・クロニクル Vol.3 1965-1974(音楽出版社)
  • ロックの世紀 Vol.2 1963-1970(ミュージック・マガジン)
  • 季刊ジャズ批評 各号(ジャズ批評社)
  • 中山康樹、ピーター・バラカン、市川正二「ジャズ・ロックのおかげです」(径書房)
  • 松山晋也「プログレのパースペクティブ」(ミュージック・マガジン)
  • 松井巧「ブリティッシュ・ジャズ・ロック」(ビー・エヌ・エヌ)
  • AMG All Music Guide
  • Billboard.com
  • 個人レビューWebページ(ひとつひとつリンクできなくてごめんなさい)
  • その他


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