3.エクスクルーシブ・コミュニケーション (LA SOUND PART)

LAサウンド・パートは、エクスクルーシブ・メッセージを使ってパッチやティンバーのパラメーターの送受信ができます。
エクスクルーシブ・メッセージのモデルIDは、16Hを使用します。
デバイスIDには通常MIDIチャンネルを使いますがCM-64ではMIDIチャンネル以外にユニット・ナンバーという値が本体に1つ設定されており、これを使うこともできます。
ユニット・ナンバーを使えば各パートのMIDIチャンネルに左右されることなく特定のパートを指定することができます。
本機ではMIDIチャンネルに1から16を使い、ユニット・ナンバーには17を使います。
なお実際にデバイスIDに入る値は、MIDIチャンネルもしくはユニット・ナンバーから1引かれた値が入り、どちらを使うかはCM-64の状況によりかわりますので名メッセージの解説を参照してください。

■ワン・ウェイ・コミュニケーション

データリクエスト RQ1 11H

バイト 解説
F0H エクスクルーシブ・ステータス
41H メーカーID (Roland)
DEV デバイスID
16H モデルID(CM-64)
11H コマンドID(RQ1)
aaH アドレスMSB *3-1
aaH アドレス
aaH アドレスLSB
ssH サイズMSB
ssH サイズ
ssH サイズLSB
sum チェック・サム
F7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)

データ・セット DT1 12H

バイト 解説
F0H エクスクルーシブ・ステータス
41H メーカーID (Roland)
DEV デバイスID
16H モデルID(CM-64)
12H コマンドID(DT1)
aaH アドレスMSB *3-1
aaH アドレス
aaH アドレス LSB
ddH データ *3-2
：
sum チェック・サム
F7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)

コミュニケーション・シーケンス

CM-64は自分からデータを要求する事はありません。 このシーケンスは外部の機器がCM-64にリクエストをして、CM-64内部のパラメーターを取り込むときに使います。
 
データ受信側 データ送信側
 [データ・リクエスト]→ 
プログラマーやシーケンサーなどがCM-64内部のパラメーターを取り込みたいときに送信します。  
  CM-64がこのメッセージを受信した場合、アドレスがパラメーター・ベース・アドレスに該当し、サイズが1以上であれば、それに応じたデータを送信します。
 ←[データ・セット] 
このメッセージを受信した場合、アドレスがパラメーター・ベース・アドレスに該当すれば、そのアドレスにデータを格納します。  
 (←[データ・セット]) 
  (一回の[データ・セット]で送り切れない場合は、複数の[データ・セット]を使って送ります。) 

■ハンド・シェイキング・コミュニケーション

データ送信リクエスト WSD 40H

バイト 解説
F0H エクスクルーシブ・ステータス
41H メーカーID (Roland)
DEV デバイスID
16H モデルID(CM-64)
40H コマンドID(WSD)
aaH アドレスMSB *3-1
aaH アドレス
aaH アドレス LSB
ssH サイズ MSB
ssH サイズ
ssH サイズ LSB
sum チェック・サム
F7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)

データ・リクエスト RQD 41H

バイト 解説
F0H エクスクルーシブ・ステータス
41H メーカーID (Roland)
DEV デバイスID
16H モデルID(CM-64)
41H コマンドID(RQD)
aaH アドレスMSB *3-1
aaH アドレス
aaH アドレス LSB
ssH サイズ MSB
ssH サイズ
ssH サイズ LSB
sum チェック・サム
F7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)

データ・セット DAT 42H

バイト 解説
F0H エクスクルーシブ・ステータス
41H メーカーID (Roland)
DEV デバイスID
16H モデルID(CM-64)
42H コマンドID(DAT)
aaH アドレスMSB *3-1
aaH アドレス
aaH アドレス LSB
ddH データ *3-2
sum チェック・サム
F7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)

アクノリッジ ACK 43H

バイト 解説
F0H エクスクルーシブ・ステータス
41H メーカーID (Roland)
DEV デバイスID
16H モデルID(CM-64)
43H コマンドID(ACK)
sum チェック・サム
F7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)

データ終了 EOD 45H

バイト 解説
F0H エクスクルーシブ・ステータス
41H メーカーID (Roland)
DEV デバイスID
16H モデルID(CM-64)
45H コマンドID(EOD)
sum チェック・サム
F7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)

コミュニケーション・エラー ERR 4EH

バイト 解説
F0H エクスクルーシブ・ステータス
41H メーカーID (Roland)
DEV デバイスID
16H モデルID(CM-64)
4EH コマンドID(ERR)
sum チェック・サム
F7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)

リジェクション RJC 4FH

バイト 解説
F0H エクスクルーシブ・ステータス
41H メーカーID (Roland)
DEV デバイスID
16H モデルID(CM-64)
4FH コマンドID(RJC)
sum チェック・サム
F7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)

コミュニケーション・シーケンス

CM-64は自分からデータを要求することはありません。
このシーケンスは外部の機器がCM-64にリクエストをして、CM-64内部のパラメーターを取り込むときに使います。
 
データ受信側 データ送信側
 [データ・リクエスト]→ 
コンピュータ等がCM-64内部のパラメーターを取り込みたいときに送信します。  
 (←[リジェクション]) 
  (CM-64は[データ・リクエスト]を受信した時、発音中であれば送信し、通信を拒否します。)
(このメッセージを受信した時は直ちに通信を終了します。)  
  CM-64は[データ・リクエスト]を受信した時、発音中でなく、アドレスがパラメーター・ベース・アドレスに該当し、サイズが1以上であれば、それに応じたデータを送信します。
 ←[データ・セット] 
このメッセージを受信した場合、アドレスがパラメーター・ベース・アドレスに該当すれば、データを格納し、アクノリッジを送信します。  
 [アクノリッジ]→ 
  アクノリッジを受信したら、次のデータを送信します。
 ←[データ・セット] 
 [アクノリッジ]→ 
  アクノリッジを受信したら、次のデータを送信します。
 ←[データ・セット] 
 ([コミュニケーション・エラー]→) 
(データが正しく受信できなかった場合(チェツクサムの値が合わない等)に送信します。)  
  (このメッセージを受信した時は、もう一度同じエクスクルーシブ・メッセージを送信します。)
   
： 
： 
   
  全てのデータを送り終ったら[データ終了]を送ります。
[データ終了]を受信したら、アクノリッジを送信して、ハンド・シェイキング・コミュニケーションを終了します。  
   
 [アクノリッジ]→ 
   
  [データ終了]に対して、アクノリッジを受信したらハンド・シェイキング・コミュニケーションを終了します。

*3-1 アドレス、サイズはデータが存在するアドレスでなければなりません。
*3-2 システムパラメーターのパーシャルリザーブを受信する場合、全てのパーシャルリザーブパラメーターが受信できなければ、無視されます。

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