松平 健出演
「忠臣蔵」
大石内蔵助




御園座座
2010.9月4日(土)〜26日(日)





亡き主君の無念を晴らそうと、家族を捨て、恋人を捨て、
ただ「武士の誇り」の為に立ち上がった男たちがいた・・・。

そして、それを支える女達がいた・・・。





- あらすじ -


元禄十四年、三月十四日・・。




千代田城内で赤穂藩主・浅野内匠頭長矩が
高塚筆頭・吉良上野介に刃傷に及んだのである。




事件の日を境に、
内匠頭は即日切腹、御家断絶の処罰が下る。

江戸藩邸では、
その報せを受けた内室が時を移さずに落飾、
名を璃泉院と改め、
戸田の局ら、僅かばかりの供回りを引き連れ、
住み馴れた屋敷を出て行く。

生きながら現世と縁を絶たねばならぬ厳しい宴婦の人生の始まりである・・・。




一方、国許の赤穂では国家老・大石内蔵助が、
禄を失う藩士一同の進むべき道を模索して、
心を痛めていた。

開城を迫る幕府に徹底抗戦を主張する者たち・・・、
籠城殉死を主張する者たち・・・、
城内での評定は紛糾するばかりで、
一向に指針が定まる気配はない。




刃傷の第一報を赤穂にもたらした大石瀬左衛門、
追って駆け付けた堀部安兵衛、
高田郡兵衛ら抗戦派の面々、
同じく江戸詰めながら彼等とは立場を異にする礒貝十郎左衛門ら小姓組、
更には京都からは京留守居役・小野寺十内など、
評定に加わろうと馳せ参じた者たちの存在が、
事態をますます複雑にしていた。




果たして内蔵助は一同を何処へ導こうとするのか。

夫が、日々苦悩を深めて行く様子を傍らで見守りつつ、
妻・りくの心もまた不安に苛まれていた。

嫡子・松之丞を初めとする三人の子供たち、
老僕・八助らに囲まれた穏やかな日々は終わりを告げる。

この先にはどんな暮らしが待ち受けているのか。

それを思うと気丈な妻の心も激しく揺れるのだったが・・・。




内匠頭切腹から一月、内蔵助の出した結論は、
血判状によって他日の決起を約した上で、
この場はひとまず幕府に恭順の意を表し、
城を明け渡すというものだった・・・。

ここにまた、人々の運命は激しく軋みながら方向を変えたのだったが・・・、
自分たちが歩み出した道が何処へ通じているのか・・・、
内蔵助以外にまだはっきりと知る者はいない。




まして、江戸は芝高輪の細川越中守の屋敷に御使役を勤める堀内伝右衛門と、
その朋輩の娘・おしのの二人は、
この先、自分たちの人生が赤穂浪士たちと交錯することになるとは
まだ夢にも思っていない・・・。




歴史は人々の喜びや、
悲しみを押し流しつつ、
ゆっくりと進んで行く・・・。




元禄十五年、十二月十四日・・・。




後に世間が「元禄の快挙」と称えることになる、
その事件が起る夜に向かって・・・。






→STORY←









STAFF
CAST
脚本 堀越 真 大石内蔵助 松平 健
演出 水谷幹夫 大石りく 紺野美沙子
演出補 北村文典 八助 園田祐久
美術 石井みつる 堀部安兵衛 伊吹 剛
音楽 甲斐正人 堀内伝右衛門 瀬川菊之丞
照明 塚本 悟 礒貝十郎左衛門 西川忠志
効果 小寺 仁 おしの 紫 とも
殺陣 谷 明憲 大石松之丞 崎本大海
振付け 藤間勘吉郎 瑤泉院 森ほさち
題字 竹内志朗 高田郡兵衛 雁 龍
メイク指導 青木満寿子 おはん 真島茂樹
舞台監督 未戸部雅史 大石瀬左衛門 西川鯉之亟
演出部 出羽敦史 小野寺十内 内山惠司
佐々木みなみ 戸田局 長谷川稀世
プロデューサー 谷本公成
伊佐治義士
加藤久倫
プロデューサー 村田 章
製作 株式会社 御園座




- 株式会社 御園座 提供 -




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