帝劇創立90周年記念
帝劇11月特別公演
「長崎ぶらぶら節」




帝国劇場
2001.10.31〜11.25




第二十二回直木三十五賞受賞
なかにし礼=原作・監修









長崎丸山芸者・愛八の一途で無償の愛に生きたその生涯を、
優しく華やかに描いた今年の話題作!




松尾サダこと愛八は明治から昭和にかけて実在した人物で、
長崎・丸山で5本の指にはいる名妓であった。

貧しい生まれで10歳で丸山に売られてきた苦労人、
相撲好きで子供好き。

殊に花売りのお雪を可愛がっていた。

そんな愛八が運命の人、古賀十二郎と出会ったのは昭和11年春、
浦上川は中ノ島の広場にある東京大相撲の小部屋の前だった。

愛八は妹芸者の梅次と相撲を見た帰り、
町芸者で1番の売れっこ米吉と喧嘩になる。

愛八のいる山芸者と米吉の町芸者は普段から犬猿の仲で、
二人が手を上げて大喧嘩になる直前割って入ったのが古賀だった。

古賀は代々黒田藩御用達の商家で長崎学という学問の大先生である。

愛八は旦那のいる身ながら、「そう、命の声が聞こえたとです。

この人と会うために今日までうちは生きてきた・・・」

愛八の恋は片思いに終るかと思われたある夜、
古賀は「な、愛八、おうち、おいと一緒に、長崎の古か歌ば探して歩かんね」

愛八は古賀といることが、いや、
古賀に必要とされていることだけで幸せだった。

それから3年、そろそろ苦難を極める歌探しも終りに近付いてきた頃、
2人は「長崎ぶらぶら節」という歌に出会う。

歌探しの終りは2人の関係が終ることを意味していた。

しかし愛八がこの歌と出会い、
歌い継ぐことによって大きな運命の波が愛八を襲ってくる。

あたかもそれは「長崎ぶらぶら節」の魂が蘇り、
愛八の行く手を照らしているかのようだった・・・




→STORY←




 




STAFF
CAST
原作・監修 なかにし礼 愛八 佐久間良子
脚本 堀越 真 古賀十二郎 古谷一行
演出 堀井康明 米吉 松坂慶子
美術 石井康弘 古賀艶子 中田喜子
照明 塚本 悟 梅次 高嶺ふぶき
音楽 甲斐正人 一八 尾藤イサオ
邦楽 本條秀太郎 松尾与三治 松山政路
振付 市川紅梅 富美江 丹阿弥谷津子
歌唱指導 大本恭敬 神田 紫
衣裳 八代泰二 紫城いずみ
江木良彦 冨田恵子
方言指導 夏 映子
効果 呉東 彰
メークアップ 青木満寿子
演出捕 伏見悦男
土俵入り指導 北の富士
演出部 東 和始
矢野 学
田島 准
渡辺光喜
山口るみこ
制作 酒井喜一郎
村松 均




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