帝劇創立90周年記念公演
帝劇10月特別公演




「質屋の女房」
ー麻布陽だまり愛の町ー




帝国劇場
2001.9.29〜10.27
中日劇場
2001.11.3〜28




放浪記の森光子が、絶品の芸で、笑って泣かせる人情舞台!!


物語は、昭和10年から始まる。場所は、東京・白金。

この道19年のベテランではあるが、その経歴から、
こめかみに膏薬を貼った類の因業な姿を想像してはいけない。

龍子は、その手合いと正反対は「質屋の女房」なのである。

小柄で童顔であって、見た目も因業とは程遠いが、
何よりも遠いのは、その性格。

他人に頼まれれば絶対にいやとは言えない。

どんな大切なものでも、
せがまれれば、他人にゆずってしまうお人好し。


さて、そんなお人好しの龍子に、世間からは、
阿漕な商売と見られている質屋の仕事が勤まるのかというと
これがうまくしたもので、
質屋の女房が天職だったのではないかという敏腕ぶり。


しかし、龍子も人生で一度だけ、
19年連れ添った亭主の寅吉を始めまわりの人も誰も気付いていない
強烈に自分を押し通した過去があった。

そして、この質屋を巡るさまざまな人間模様が展開していくなかで、
陸軍歩兵第三連隊の見習い士官森田洋介、
龍子の親切が心に染みたのか、何度も質屋に通ってくる。


そして、昭和11年2月25日の夜、
洋介が突然質屋を訪れ、質草に舶来の万年筆を差し出す。

父の形見だと低い声で伝える洋介。

その万年筆を凝視する龍子。


おりしも、2・26事件から、日本が戦争へと歩み始める前夜のことである。




→STORY←









STAFF
CAST
原作 林 真理子 中村龍子 森 光子
脚本 堀越 真 森田洋介 佐藤アツヒロ
演出 水谷幹夫 中村寅吉 矢崎 滋
演出捕 北村文典 田島蔦代 坂口良子
装置 石井みつる 橘 耕太郎 米倉斉加年
照明 服部 基 峰子 友里千賀子
音楽 甲斐正人 田端眞二 黒田アーサー
効果 本間俊哉 マサ子 鶴水瑠衣
衣裳(洋装) 宇野善子 幾野留蔵 深江章喜
演出部 滝澤辰也 幾野 郁 田根楽子
中西康夫 橘 多喜 寺島信子
阿部雅一 門野清太郎 角間 進
金成文弘 常子 下山田ひろの
秋澤弥里 伊助 鷹西雅裕
制作 宮崎紀夫 忠吉 那須いたる
臼杵吉春 安西京子 芝村洋子
ちんどん屋指導 渡辺康男 四郎 松沢英明
シズ 今井あずさ
チカ 小池朋子




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