ミュージカル
坂本龍馬」




1989年 月 日
新神戸オリエンタル公演
日本青年館公演

1991年 月 日
新神戸オリエンタル公演
日本青年館公演
東京芸術劇場公演




物語一

私だけが知っている
あなたは生き続ける

物語三

新しい時をこの手で
ひきよせるのだ

物語二

私は山が好き
どっしりとして
動かない山が好き

物語四

誰にでも
親切なあなたって
だから、きらい

物語八

わしはどこへ
走り出すか
分からんキニ・・
わしは狂いそうだ

物語六

グラバーさん
金で買えない
ものもある

物語五

おりょうさん
こんな男と
一緒になると不幸の
どん底に落ちる

物語七

京の都に
踏みこむ者よ
棺桶抱いて待ってな

物語十

変わるのが
人間ぜよ
歴史ぜよ

物語九

今は何も望まない
あなたの生命
願いはそれだけ

物語十一

わしの目指す
この世界を
書きとってくれ








維新回天の頂点ともいうべき大政奉還。

数々の尊い命が維新の花と散った。

坂本龍馬も変革の時代にあって、彗星の如く現れ、
この革命の途上で斃れていった。

龍馬の目指したもの、それは一滴の血も流すことなく
新しい時代を作って行くことだった。

大政奉還はもちろん政治的手段などではなく、
そのための一里塚にすぎない・・・。




同志であり盟友の薩摩の西郷吉之助、長州の桂小五郎、
そして中岡慎太郎も立場の違いこそあれ龍馬の無血革命論である
大政奉還に同調し、次代を担うリーダーとして理解したかのように見えた。

が歴史は龍馬の意図した方向には進まなかった・・・。




江戸に向かって進軍する兵士たちを、すでに天へと昇ってしまった龍馬は、
どんな思いで見つめていたのか、もはや知る由しもない。

ひとり、彼の志に、心を重ねたおりょう。

彼女だけが龍馬の無念さを知っていたのかもしれない。

暗雲、雪のなかで、龍馬への思いを歌いあげるおりょう。




時代の夜明けが近いとはいえ、おりょうの心は暗い。

だが、おりょうの歌はそのまま今の私たちの心となって、
静かに、広がりをもっていく・・・。

龍馬の叫ぶ声が聞こえた、ような気がする。



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STAFF
CAST
脚本・作詞 松山善三 坂本龍馬 西城秀樹
演出・振付 竹邑 類 おりょう 若葉ひろみ
作曲 甲斐正人 中岡慎太郎 羽賀研二
脚本・作詞 及川泰宏 お登勢 雪村いづみ
五木田 稔
木本慶子 西郷吉之助 辻 萬長
舞台美術 倉本政典 グラバー 中村新将
照明 勝柴次朗 桂小五郎 今村ねずみ
音響 鈴木智雄
衣装 渡辺園子 陸奥陽之助 三谷六九
タップ振付 藤井真梨子 菅野覚兵 川戸貴文
舞台監督 寺泉浩司 白峰駿馬 吉田 敦
指揮 三沢洋史 井川八之助 今井 敦
演出助手 臼田典生 海援隊士・公家・お供の中国人 立川談春
音楽助手 池上知嘉子 海援隊士・芸人・新撰組 香取新一
深沢桂子 水平・旅人 井上雄介
新撰組・豪商・薩摩の侍 石鍋多加史
舞台監督助手 郷田拓実 新撰組・水平・長州の侍 鹿志村篤臣
岸本多加志 新撰組・水平・幕府の要人 勅使瓦武志
堀井基宏 寺田屋女中とめ・中国娘 杉原 泉
秦 恭子 寺田屋女中よしの・中国娘 及川ひと美
柳橋光隆 寺田屋女中はな・芸人(ダンサー) 福島桂子
舞台技術 佐藤政美 揚智姫・遊妓 桂美砂喜
照明技術 桧山憲治 遊妓・西洋の娘 国分美和
音響技術 寺川浩史 寺田屋女中ふで・西洋の娘 吉田愛弓
音楽制作 高本光広
制作部 甲斐光徳
木下絵里
製作 松山善三
前田 實



みのすけ感想語録

みのすけが小さい頃に観た作品ですが、印象に残っている作品です。
龍馬が死ぬ場面で銀色の紙吹雪が龍馬の上にヒラヒラと降るのですが、これがまたキレイで切ない印象でした。
またもう一度、みたいなぁ〜。